新作アニメで「キューティーハニー」復活 実写やアニメで色あせない魅力
漫画家・永井豪の人気作「キューティーハニー」の新作アニメが今年、「Cutie Honey Universe」として登場する。「カッコ可愛い女の子」をコンセプトに美少女アンドロイド・如月ハニーの活躍を描く。今年元日には、主題歌をガールズユニット「A応P」が担当することもサプライズ発表された。かつては佐藤江梨子が、原幹恵が実写版ハニーが記憶に残るが、近年では西内まりやが主演した「CUTIE HONEY -TEARS-」がある。時にアニメ、時に実写で幾度もリメイクされながら生き続ける同作だけに、今回も注目を集めている。
最初のハニーは1973年にスタート
そもそもは1973年に漫画とアニメのメディアミックス企画としてリリースされたのがスタート。永井作品としては、「デビルマン」「マジンガーZ」に続くヒットをねらった意欲作で、女の子を主人公としてファッションが七変化、変身場面では「ハニーフラッシュ!」のかけ声と閃光とともに一瞬全裸になるという、永井氏お得意のお色気まで加味した設定が話題になった。セクシーな着替え場面だが、どうすれば一瞬にして着替えることができるのか、説得力を持たせるにはどうすればいいか思案した末に、あらゆる姿に変身できる「空中元素固定装置」を内蔵した美少女アンドロイド、という発想が浮かんだのだとか。約半年間にわたり、全25話が放送された。この最初のシリーズで、ヒロイン如月ハニーの声を務めたのは増山江威子。劇団四季に在籍していたこともある女優・声優で、「ルパン三世」の峰不二子も好評だった。81歳になるが、いまなお現役だ。 その後、20年以上の時を経て1997年から翌年まで約1年間にわたり全39話放送されたのが「キューティーハニーF」。また、テレビアニメのみならず劇場版アニメやOVA(オリジナルビデオアニメ)にもなっている。
実写版は3回 佐藤江梨子が高評価
そして実写版だが、変身時に一瞬全裸になる設定をはじめ、実写化へのハードルは高かったのだろうか、とくに実写映画版は簡単には登場しなかった。2004年、サトエリこと佐藤江梨子がハニー役を務めた「キューティーハニー」が初の実写映画となる。「新世紀エヴァンゲリオン」、最近では「シン・ゴジラ」が大ヒットした庵野秀明監督の作品。アニメと実写が融合したようなアクション場面や佐藤のバツグンのプロポーション、ノーテンキでテンション高めな天然系ハニーは楽しかった。下着姿の開脚やバスタブで泡越しに透けて見えそうな肢体などお色気も満載、さらに友情出演の倖田來未がカバーした主題歌は倖田自身のブレークにつながるヒットを飛ばし、いまだ実写版の最高峰に推す声も多い。コスチュームのデザイン、突き抜けるような開放感など、従来からのハニーのイメージにもっとも近いといえるかもしれない。同時に発売された佐藤江梨子写真集「ハニーフラッシュ」もコスチューム写真がメインで、面白い試みだった。