冷え込み路面凍結、スリップ事故301件 富山県内、山間部中心に20日大雪予想
19日の富山県内は、冬型の気圧配置で寒気や気圧の谷の影響を受け、雪が降った。放射冷却現象で朝方冷え込み、最低気温は上市町で氷点下5・2度、富山市八尾町と砺波市で同3・8度など全10観測地点で0度未満の冬日となった。路面が凍結し、スリップ事故が多発した。富山県警によると、19日午後4時までにスリップ事故301件が発生し、20人が軽傷を負った。 富山市内では通勤時間帯、車がアイスバーンの路面をゆっくりと進み、混雑した。 富山地方気象台によると、20日にかけて北陸地方の上空約5500メートルに強い寒気が流れ込み、県内は大気の状態が非常に不安定となる見込み。同日朝から夜遅くにかけて、山間部を中心に大雪になると予想し、注意を呼び掛けている。 20日午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で平野部30センチ、山間部50センチ。 ●「車での外出控えて」 県が注意喚起情報を発表 富山県は19日、県内で20日朝から夜遅くにかけて山間部を中心に大雪となる見込みとして、不要不急の車での外出を控えるよう県民に呼び掛ける注意喚起情報を発表した。テレビ、ラジオ、インターネットで気象情報を確認することも求めている。 車の立ち往生に備えた対策としては冬用のスタッドレスタイヤを装着し、チェーンや燃料の補充、金属製スコップ、簡易トイレなどを配備するよう要請した。運送事業者や荷主には広域迂回(うかい)や運送計画を調整するよう求めた。 県によると、発達した雪雲が同じ地域にかかり続いた場合には、警報級の大雪となる可能性もある。