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アイスホッケーの未来に危機感 慶大OB設立チーム、アジアリーグ参入

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Japan In-depth

【まとめ】

・アイスホッケー界最高峰アジアリーグに8番目のチーム「横浜GRITS」誕生。 ・慶大体育会スケート部アイスホッケー部門OBが軸となった。 ・デュアルキャリアを実践、これからのスタンダードに。

このほど、日本のアイスホッケー界の最高峰アジアリーグに、正式加盟が認められ、8番目のチームが、誕生した。 「横浜GRITS」がチーム名。 首都圏では、西武鉄道が消滅してから、実に12季ぶりにプロチームの誕生となる。 このチームは、今までの実業団チームや、そこから派生したクラブチームが発足したものとは、全く異なる創設のいきさつがある。 GRITSは、日本のアイスホッケー界を危惧する、慶應義塾大学体育会スケート部アイスホッケー部門のOBたちが軸となった、今までにない新しい形のプロ集団として、アジアNO.1を目指す。

■ 学生選手のセカンドキャリアへの不安 GRITSの代表で、慶大OBの臼井亮人や、取締役でGMの御子柴高視らが、昨年5月に最初からアジアリーグ参入を目指して、法人化した。しかし、その準備段階は更にその3年以上前から、コツコツと始まっていた。御子柴は、この仕事に専念するために大手企業を退職して、転職して、不退転の決意でのぞんでいる。 慶大のアイスホッケー部は関東大学リーグの中でも、強豪とは言い難く、中央、東洋、明治、早稲田、法政に後塵を拝しながら、日体大、日大らと、2番手グループを形成している。臼井らが所属していたころは1部を形成するのが6チームだったので、1部2部を行ったり来たりするシチュエーションだった。(現行はトップリーグが8チーム) 臼井は北海道・苫小牧で生まれ育ち、アイスホッケーの伝統校の苫小牧東高校で主将もつとめ、慶大に進学し、またもや主将に。青春時代は、まさにアイスホッケー三昧だった。しかし、キャリアを終える日が近づくにつれて。「アイスホッケーだけでは。生活をしていくことが厳しいという現実が、突きつけられるようになった」 そして、それは大学でプレイを終えてしまう多くの優秀な選手に、共通する悩みでもあった。 アイスホッケーを続けても、引退後の仕事、セカンドキャリアに不安がある。 特に、慶大の選手たちの多くは、力があってもビジネス界でも力を発揮したいと、卒業と同時にスポーツと縁を切る人間が少ないことも、GRITS創設メンバーは、感じていた。 「その多くの才能が埋もれてしまう状況を打開したい。“その後”心配することなくプレイに安心して全力を注げる環境を作りたい」(臼井) と、OB仲間と声を掛け合ってチーム作りがゼロから始動した。チーム名のGRITSは、「やり抜く力」という意味を持つ。

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