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フェデラーが宿敵ナダルを語る「僕は彼の成長を目の前で目撃した」 [テニス]

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テニスマガジンONLINE

 ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)は9つのグランドスラム決勝を含め、オンコートでの忘れがたい名勝負の数々とオフコートでのお互いへの敬意に満ちた健全な関係を保持している。 ATPツアー2020表彰写真|PHOTOアルバム 「僕は彼が目の前で成長していく様子を見てきた」とフェデラーは昨年受けたAP通信のインタビューの中で語った。 「僕は常に、彼が電話をかけたりできるテニス仲間のひとりだと感じているんだ。僕が彼に何かを話したとしても、それは僕たちふたりだけの秘密になるんだ。そして僕は、このような信頼し合える関係を築けたことに感謝している」  ふたりはともに、「ビッグ3」内の直接対決でリードしているノバク・ジョコビッチ(セルビア)とより多くの試合をプレーしている。しかしそれでも“ロジャー対ラファ”は、その他のライバル関係を大きく超えたものであると認識されているようだ。  もしかするとそれは、彼らがグランドスラムのタイトル総数で1位と2位だからかもしれない。或いはそれは、2008年の伝説的ウインブルドン決勝の印象が大きいからなのかもしれない。今は本来ならウインブルドンが開催中のはずだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりキャンセルされていた。  38歳のフェデラーと34歳のナダルの間の力学は、長い年月の中で変化してきた。 「僕たちの関係は、少しずつ段階を追って進んだ。最初の頃の彼はものすごく恥ずかしがり屋で…何と言ったらいいのか、僕にとても敬意を払ってくれていたんだ。だから彼はただ『君が何を言おうと、僕は同意するよ』という感じだった。当時の彼は、僕のことをテニス界ですごく重要な存在ととらえてくれていたみたいだね」とフェデラーはAP通信に話した。 「時間が経つにつれ、ラファは彼自身となった。テニス界で支配的な存在となり、彼は彼自身の強いキャラクターを構築していった。それから、言うまでもなくライバル関係が築かれ始めたんだ」  1968年に始まったオープン化以降の時代における、男子テニス界の頂点を争ったライバル関係のいくつかを見ていこう。 ■ラファエル・ナダル(スペイン)vs ロジャー・フェデラー(スイス) ・対戦回数40回:(24勝16敗でナダルがリード) ・グランドスラム大会決勝:9回(6勝3敗でナダルがリード) ハイライト:フェデラーはウインブルドンでの4対戦のうち3試合に勝ったが、一番印象的な対戦はナダルが第5セット9-7で勝った2008年決勝だ。ナダルは同じ年のフレンチ・オープン決勝でフェデラーに対して6-1 6-3 6-0の勝利をおさめたが、これはフェデラーのキャリアでもっとも一方的な敗北だった。彼らが対戦した最新のグランドスラム大会決勝となる2017年オーストラリアン・オープンでは、フェデラーが第5セット1-3から挽回して栄冠に輝いた。 ■ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs ラファエル・ナダル(スペイン) ・対戦回数55回:(29勝26敗でジョコビッチがリード) ・グランドスラム大会決勝:8回(4勝4敗でタイ) ハイライト:2012年オーストラリアン・オープン決勝で、ジョコビッチは5時間53分の死闘の末に優勝を決めた。疲労困憊だったふたりの選手は表彰式の間、椅子に座っていた。ナダルが2013年フレンチ・オープン準決勝で第5セット9-7で制した試合も、印象的な美しき死闘だった。 ■ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs ロジャー・フェデラー(スイス) ・対戦回数50回:(27勝23敗でジョコビッチがリード) ・グランドスラム大会決勝:5回(4勝1敗でジョコビッチがリード) ハイライト:昨年のウインブルドン決勝では前例のない第5セットのタイブレークに持ち込まれ、2つのマッチポイントを凌いでそこに至ったジョコビッチの勝利に終わった。ジョコビッチは2010年と2011年USオープン準決勝でも、ふたつのマッチポイントを凌いだ末に勝者となっていた。2011年フレンチ・オープン準決勝では夕闇迫る中でフェデラーがふたつのタイブレークを制して4セットの勝利をおさめ、ジョコビッチの43連勝を断ち切った。 ■ジョン・マッケンロー(アメリカ)vs ジミー・コナーズ(アメリカ)vs ビヨン・ボルグ(スウェーデン) <マッケンロー対コナーズ> ・対戦回数:34回(20勝14敗でマッケンローがリード) ・グランドスラム大会決勝:2回(1勝1敗) <マッケンロー対ボルグ> ・対戦回数:14回(7勝7敗) ・グランドスラム大会決勝:4回(3勝1敗でマッケンローがリード) <ボルグ対コナーズ> ・対戦回数:23回(15勝8敗でボルグがリード) ・グランドスラム大会決勝:4回(2勝2敗) ハイライト:1980年ウインブルドン決勝でタイブレークを16-18で落としたあと、ボルグは第5セット8-6でマッケンローを振りきる伝説的勝利で5連覇の偉業を達成した。その2年後のオールイングランド・クラブでは、コナーズがマッケンローをフルセットで制して2度目のタイトルを勝ち獲った。ボルグはふたつのウインブルドン決勝でコナーズを倒し、コナーズはふたつのUSオープン決勝でボルグに勝った。 ■ボリス・ベッカー(ドイツ)vs ステファン・エドバーグ(スウェーデン) ・対戦回数35回:(25勝10敗でベッカーがリード) ・グランドスラム大会決勝:3回(2勝1敗でエドバーグがリード) ハイライト:ウインブルドン決勝で3年連続対戦したのは、このふたりしかいない。エドバーグが1988年と90年に勝ち、ベッカーは1989年に勝者となった。 ■ピート・サンプラス(アメリカ)vs アンドレ・アガシ(アメリカ) ・対戦回数34回:(20勝14敗でサンプラスがリード) ・グランドスラム大会決勝:5回(4勝1敗でサンプラスがリード) ハイライト:サンプラスは1999年のふたりにとって唯一のウインブルドン決勝での対戦、そして彼にとってキャリア最後の試合となった2002年USオープン決勝で勝者となった。4つのタイブレークの末に決まった2001年USオープン準々決勝は、非常にエキサイティングな試合だった。サンプラスが6-7(7) 7-6(2) 7-6(2) 7-6(5)でアガシに競り勝ったこの試合では、一度もサービスブレークが起きなかった。 ■ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs アンディ・マレー(イギリス) ・対戦回数36回:(25勝11敗でジョコビッチがリード) ・グランドスラム大会決勝:7回(5勝2敗でジョコビッチがリード) ハイライト:近年のイギリスのテニスファンにとって、2013年ウインブルドン決勝でのジョコビッチに対するマレーの勝利ほど大きな重要性を持つ試合はない。この勝利は開催国イギリスに、同種目における77年ぶりの母国チャンピオンをもたらしたのである。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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