冬は夏より4000円以上も高い 暖房器具別「電気代」の上手な節約方法
家で過ごす時間が増える冬には電気代が高くなる傾向にあります。 夏とは違ってガス代も多くかかる季節なので、電気代は少しでも安く抑えたいです。 今回は、冬の電気代を安くするポイントを紹介します。
冬の電気代は夏よりも4000円以上高い
電気代というと真夏に高いイメージがあるかもしれませんが、冬のほう電気代が高い傾向にあります。 4人世帯の夏の電気代平均額(7月~9月分)と冬の電気代平均額(1月~3月分)を比較すると、夏が1万267円であるのに対して、冬は1万4329円と4000円以上も高いです。 冬は夏に比べると日照時間が短く、外と中の気温差も大きくなります。 寒暖差を埋めるために暖房器具を多く使用することになり、電気代が高くなってしまいます。
暖房器具別「電気代」の上手な節約方法
冬の電気代節約で見逃せないのが暖房器具の電気代です。家電別に対策を紹介します。 ■エアコン まずはエアコンから見ていきましょう。 ■□設定温度は20度で自動運転□□ 冬のエアコンの温度は20度に設定しましょう。冬は外との気温差が大きいので、高く設定すればするほど電気代も高くつきます。 エアコンを使う際に最も効率的なのは自動運転モードです。 部屋全体が暖まれば自動的に電力をあまり使わないように運転するので、無駄な電力を使わないようにしてくれます。 弱モードにすると部屋がいつまでも暖かくならず、無駄な電力を消費することになるので気をつけましょう。 ■□風向きは下向きにする□□ 暖かい空気は上へ冷たい空気は下にいくという性質があります。エアコンの風向きは下向きにして暖かい空気が流れるようにしましょう。 エアコンの向きとは反対に空気を循環させるサーキュレーターは上向きにし、冷えた空気を上へと流れるようにして暖かい空気が循環するようにしてください。 ■□月に2回掃除する□□ エアコンのフィルターが汚れているとエアコンが一度に取り込む空気の量が減り、空気を暖める効率が悪くなります。 月に2回ほど掃除をして効率的に稼動するようにしておきましょう。 ■ホットカーペット 次はホットカーペットです。 ■□必要な面積だけ暖める□□ ホットカーペットはさまざまなサイズが売られています。大きいサイズになれば必要な電力量も多くなるので、家庭に適したサイズを使用するようにしましょう。 また、半分、1/3だけ暖めるという機能が付いているものが多いので、人が座っているところだけを暖めるようにしましょう。 ■□点けっぱなしに注意□□ ホットカーペットを使っていない時にはこまめにスイッチを切るようにしましょう。 「朝は子ども達が着替えて学校に行くまでに過ごす1時間だけ」「22時になったら電源を切る」など簡単なルールを設けておくと必要のない時間に使うのを防げるのでおすすめです。 ■□断熱シートやラグを併用する□□ ホットカーペットの下にラグや断熱用のシートを敷いておくと、直接床に敷くよりも床の冷たさが軽減され、低い温度に設定しても暖かさを感じられます。 ホームセンターなどで取り扱っていることが多いので必要な方は併用しましょう。 ■電気ストーブ ■□電気代は高め、長時間の使用はNG□□ 電気ストーブの電気代は約10~30円/1時間と他の暖房器具よりも高い傾向にあります。 部屋全体を暖めるというよりは、短い時間に一時的につけるという使い方にしましょう。 ■オイルヒーター オイルヒーターの場合を見ていきましょう。 ■□風通しの良い場所や部屋に置かない□□ オイルヒーターは器具の中にあるオイルをゆっくりと暖めることで熱を発しているため、空気の流れが良い場所だと器具が冷えてオイルがなかなか暖まりません。 ドアの近くやふすまの多い和室などは避けて、気密性や断熱性の高い部屋で使用するようにしましょう。 ■□強モードで運転すると電気代が跳ね上がる□□ オイルヒーターはじんわりと暖める暖房器具であるため、部屋全体が暖まるまでには少々時間がかかります。 早く部屋を暖めたくて強モードで使用し続けると電気代が跳ね上がるので注意が必要です。 オイルヒーター単独で使うよりは、エアコンなどをメインに使用しながらオイルヒーターを弱モードで運転するという使い方が効果的です。 ■こたつ こたつの電気代も気になるところです。 ■□電気代は他の暖房器具の半分以下□□ こたつの電気代は約2円~4円/1時間とエアコン、ホットカーペット、電気ストーブ、オイルヒーターの約半分以下で済みます。 他の暖房器具を使わなくても凌げるくらいの寒さであれば、こたつを優先的に使用しましょう。