盛山氏が“スーパー大臣”? 「不信任案」否決 なぜいま提出…野党の狙いは
■政倫審 自民党「2人だけ出る」 ”51人全員の出席”求める野党とギャップ
藤井キャスター 「追及のエネルギーが分散するのを避けるという意味もあるかもしれませんが、政治とカネの問題では、次の焦点は政治倫理審査会がどうなるかですが、自民党はまずは『2人だけ出る』と回答しました。この狙いは、どのあたりにあるんでしょうか?」 平本記者 「野党側はこれまで51人の出席を求めていましたが、自民党側はまず2人だけだと。その2人とは、安倍派の座長である塩谷議員と二階派の事務総長の武田議員です。狙いについてある閣僚経験者は、『安倍派と二階派の幹部2人が、それぞれの派閥を代表する立場で出るという姿勢を示したかったのだろう』と話しています」 「野党側は反発していますが、ある自民党の議員は、今後については、『ここからどこで線を引いていくのか、交渉がこれからスタートするんだ』と話しています」 藤井キャスター 「51人全員出席してほしいという野党と、2人だけでという自民党とでは、本当に51人やるとかなりの時間がかかると思いますけど、自民党と野党の間にはかなり隔たりがあります。このあたりのギャップをどう埋めていくんでしょうか?」 平本記者 「ギャップは党内でもありまして、ある安倍派のベテラン議員は、『全員出ればいい』という積極姿勢の人もいれば、二階派の中堅議員は、『51人、1人1時間としたら51時間かかる。非現実的だ』という消極姿勢の議員もいます」 「党内の意見集約がかなり大変なんですが、なぜこれだけ長引いているかというと、どうも自民党内でこの問題を仕切る司令塔が見えてこないと思います。理由についてある閣僚経験者は『恨みを買う仕事なので誰もやろうとしない』と述べています。自民党と野党の隔たりもそうですけど、自民党内の意見の集約も難しく、まだ落とし所は見えてこないのが現状です」