ブームを追い風に続々登場した新機軸キャンプギア15選
既存メーカーは大量に新製品を投入。さらに新ブランドや他分野からの参入が爆増し、道具を選ぶ楽しさが増えた1年。とはいえ似たような道具はおなかいっぱい。ブームにおごらず新機軸を生み出したギアにこそ拍手を送ろう。 【“新機軸キャンプギア“詳細画像(全31枚)】
意外なキャンプギアがブームに!
アニメやキャンプ好き芸人の活躍によりキャンプ人気は右肩上がりだったが、春のコロナ禍で「密にならないレジャー=アウトドア」という要素が加わり空前のキャンプブームが到来。休日のキャンプ場予約は争奪戦になっている。 「以前はパッと見てどこのテントかわかったけれど、今はひと目見ただけではわからないほど多種多様。自分色を出すために古いモノ・海外製品を求める人が増えたのでしょう。中でも軍用品は野外で使うことを前提としているからアウトドアとの相性がよく、取り入れる人が増えたのも納得です。そこにソロキャンプブームが乗っかってパップテントがヒットしました」 そう話すのはアウトドアコーディネーターの牛田浩一さん。また、キャンプ道具を自宅で使う「#おうちキャンプ」なる言葉も誕生。ローバー型チェアは自宅でインダストリアルやミリタリーな雰囲気を演出するにも好都合だった。 コロナ禍で勝機をつかんだのは幕やファニチャーだけではない。 「ホットサンドメーカーも大ヒット。どこで火がつくかわからない時代です」 【教えてくれた人】 アウトドアコーディネーター・牛田浩一さん 株式会社B.O.W代表。アウトドアブランドのPRやマーケティング、撮影コーディネート、イベント運営まで行う「アウトドアの何でも屋」。1年の1/3はフィールドにいる
▼MOVEMENT
ブームが続くと、人とは違うひねりを加えた道具が欲しくなるもの。今年、俄然注目されたのが軍用品や伝統道具、DIY。素材・機能を見直した温故知新な道具が人気を博した。一方でブッシュクラフターが自作していたようなモノも、誰もが体験できるよう商品化が進んでいる。
1. 焚き火LOVERがこよなく愛する幕
ロゴス 「TAKIBI de JINMAKU」(1万890円) 【この手の幕を使っている人、本当に多くなりましたよね。実際に使ってみると暖かいし、冬キャンプにはいいと思います(牛田さん)】 焚き火台のそばに立てて風をコントロールする “焚き火用風防幕”を世に広めた。風で火の粉が巻き上がるのを防ぎ、近くのテントやタープに火の粉が触れる危険を軽減。また、焚き火の熱を反射させる効果もあるので、秋冬キャンプで使うと手放せなくなると話題に。幕帯W90×H90×D86cm 張り綱は2本のみなのでサイト内が張り綱だらけにならない。幕はファイバーグラス両面にシリコンコーティングを施しており耐熱温度は500℃。収納してもコンパクトなので、荷物にならない点も高ポイント。