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【街金は見た!】ぼくとあなたが落ちた借金の穴、底なし沼――「ガラ悪いんですけど……」街金で就職&返済の日々

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 日頃見えてこない生活金融の現場。『ぼく、街金やってます』の著者であり、現役街金経営者のテツクル氏の実話をもとにバラ色の20代から暗黒の20代後半へと変わるお話しをする。  多重債務者の現実。それを「見続け、貸し続け、回収する」街金の現実。  債務者と債権者の壮絶なドラマをお届けします。 この記事の写真はこちら ■3ヶ月ぶりに東京に帰る    王様の言う、「あんちゃん」は、誰もが知る会社の大会長でした。  働くといっても、大会長の会社で雇ってもらえるわけではなく、大会長の資産を金貸しで運用する人たちと一緒に働け、という意味でした。    結局、金貸し。  でも、法定金利。おばあちゃんの口座を使わなくてもいい。  しかも、勤務地は東京。即決でした。3ヶ月ぶりに東京に帰れる。  3ヶ月家賃払ってない我が家に。    おじさんの許可をもらい東京に帰りました。  おじさんは、  「頑張れよ」と励ましてくれたのと同時に、 「これ集金してこい」と、関東方面の債務者リストを渡してきました。まだコキ使うんです。  この時点で、おじさんから借りた100万円は月1割の利息にオマケしてもらっていました。    福岡で鍛えた土下座テクで大家さんにもお許しをいただき、ぼくの街金生活、いよいよスタートです。  新しい勤務先はスーツ着用です。  福岡の闇金事務所は、だぼだぼジーンズにネックレスじゃらじゃらしたクソラッパーとか、上下ジャージの双子とか最悪の環境でした。  王様に、スーツ持ってないんですと嘘ついたら、スーツカンパニーで2着買えるくらいの現金が支給されました。  このころには、グループ全体の頭脳扱いされてたので、ちょろいもんです。    王様の汚い字で書かれた住所のメモ通り、上野の雑居ビルを訪ねました。 〝福岡から頭脳が来る〟VIP待遇を妄想してました。 「ささっ、せんせい、こちらの席です。わたしたちのエクセルもお願いできますか」    甘かったです。東京には上がいました。いま思えば当然です。  すっぴんで常にむくんでる女子事務員、毎日超絶機嫌悪いんですけど、エクセル達人でした。債務者リストもおしゃれに色付けされてて、なんて見やすいの。  聞けば、某大手OL→飲み会のあとサパーのキャッチに引っかかる→どハマり→ホストも楽しい→週4でキャバクラでバイト→昼間眠い→本格的に夜の蝶→ほんとは昼間働きたいの→メンタルやられる→常連の金貸しが水揚げという、典型的な堕落事務員でした。

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