小川麻斗が地元福岡で踏み出したプロへの第一歩、日体大で目指すさらなる飛躍
ルーキーの小川に対し、ペップHCは「自信を持ってプレーしている」と高評価
日本体育大学でのルーキーシーズンを終え、ライジングゼファー福岡の特別指定選手としてプロの世界へ足を踏み入れた小川麻斗。シュート力、スピード、テクニックも兼ね備える攻撃型ガードは現在、地元福岡で新たな刺激を受けながら日々を過ごしている。 千葉ジェッツ、大倉颯太の復帰を応援する『COMEBACK BOOST PROJECT for SOTA』を実施 「まだライジングのスタイルにフィットできていない部分があるので、そこは早く慣れないといけない。オフェンスだったらもっと得点力をアピールできるように、ディフェンスでも思い切ってプレッシャーをかけられるようにならなければいけないです」 21日に行われた敵地での越谷アルファーズ戦では、加入後最長となる19分6秒のプレータイムを得た小川。これには前日の第1戦に出場した丹野合気、白戸大聖のガード陣が欠場したことも1つの要因に挙げられるが、試合中は積極的に周りと意思疎通を図る姿も見られ、加入発表から約1カ月が経ち、リーグ戦4試合を経験したことで肩の力も抜けてきた印象を受けた。指揮を執るジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチ(以下ペップHC)は、敗戦の中にもこんな収穫があったと話す。 「若い選手たちが良いプレーをしてくれたことは非常にプラス材料であり、今後の成長にも凄く期待できると思っています」 ペップHCは「大事な時間帯に起用することで気持ちの面でも成長してもらいたい」という考えのもと、1月に加入した小川、植松義也(明治大学4年)、菅野正樹の若手3人をこれまでの試合でも前半からコートへ送り出している。 その中でも「彼は怯えることがなく、本当に自信を持ってプレーしている。まずはパスではなく、シュートを打つというメンタルがあり、そういった強気な部分は非常に高く評価できる」と、小川に対する指揮官の評価は高い。内面については、「プロ選手だと高い車や大きな家を買ったり、そういうところを気にする選手が多いと思うが、彼にはそういった欲望はあまり見られない」と独自の視点で説き、「本当にシンプルな選手。性格もすごく良いですし、周りからも好かれるような人間」と話してくれた。