なぜイングランド2部で日本人選手が急増したのか。海外有名メディアが注目「日本人はフィジカル的な強さが疑問視されていたが…」
欧州や南米から獲得するより安価
今季にリーズへ移籍した日本代表MFの田中碧の活躍で、日本人選手が英国を戦場としていることにスポットライトが当てられている。 【画像】名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! 有名なスポーツメディア『The Athletic』は12月10日、チャンピオンシップ(イングランド2部)やリーグ1(3部)にサムライたちが集まってきていることに注目。その理由を分析した。 プレミアリーグの下部という位置づけのフットボールリーグで補強のアドバイスをしているコンサルタント会社『MRKT Insights』の共同設立者ティム・キーチ氏は、「労働許可証の規則変更が大きい」と話している。 「ブレグジット以降のポイントベースのシステムで、日本のリーグで買うことができるようになった。ブレグジット以前はEUの移動の自由という規則でフル代表の選手しか契約できず、普通のJ1選手と契約できなかった」 また、同氏は「数年前、アンジェ・ポステコグルーがセルティックに来て、日本人選手たちを獲得し、セルティックは勝った」と、グラスゴーでの成功などにも言及した。 「どの市場にも固定観念はあり、日本の選手の場合は、イギリスのサッカーでやれるだけのフィジカル的な強さを持つかどうかが疑問視されていた。だが、セルティックの選手たちのプレーと、彼らがタイトルを勝ち取るのを見て、証明されたんだ。ブライトンにおけるミトマ(三笘薫)の成功も別の例だ」 さらに、キーチ氏はもうひとつの要因として「比較的手ごろ」な移籍金と指摘している。 「日本人選手に求められる移籍金は、ケタがひとつ違うのが普通。日本から直接獲得すれば、欧州や南米から獲得するより安価なのが普通だ」 この点については、匿名のチャンピオンシップのあるクラブの補強担当者も、「ブライトンのようなクラブは何人かの選手を獲得しているかもしれないが、彼らは成長するための時間を与えるだろう」と述べた。 「イングランドでは我慢が足りないことがあり得る。最初の半年でうまくいかなければ良くないとね。適応期間が必要だ。多くのクラブは、欧州への移籍ではなく、そのもとに向かおうとしているのかもしれない。50万ポンド(約1億円)で日本から直接獲得するか、2年後に(同じ選手を)ベルギーから500万ポンド(約10億円)で獲得するかだ」 最後に、キーチ氏はプレースタイルの変化にも触れた。チャンピオンシップが「10年前よりもテクニカルになっている」という点だ。 「ポゼッションをベースに、短いパス交換で戦う監督が多くなった。それは日本サッカーのステレオタイプに合う。日本でうまくやるチームは、ポステコグルーのスタイルを追っている。そういうスタイルに慣れた選手を探しているなら、(日本は)良い市場であり、さらに比較的お手ごろだ」 もちろん、それぞれ目ざすは世界最高峰のプレミアリーグだろう。だが、これまではまず欧州の他国で実績を残すことが必要だった。日本からイギリスに渡り、プレミアリーガーとなる例が増えていくのか。今後に注目だ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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