<速報>広島・黒田が竜打線に3失点で負け投手 チームは5連敗
広島の黒田博樹(40)が4日、ナゴヤドームの中日戦で凱旋2度目の先発登板をしたが、5回に5安打を集中されて3失点。打線は、中日の先発、八木智哉(31)を打ち崩すことができず、又吉、福谷と完封リレーされて0-3でゲームセット。黒田に初黒星がついた。 黒田は、7回で96球を投げて7安打、6奪三振、2死四球、3失点の成績。広島は、これで5連敗。一方、昨年オフにオリックスを自由契約となって中日に拾われた八木は、2012年以来、3年ぶりの勝利となった。
ナゴヤドームの三塁側のスタンドが真っ赤に染まる。 黒田を目的に大移動してきた赤ヘルファン。だが、中日ベンチも打倒・黒田に燃え上がっていた。広島OBで広島監督時代には黒田を頼りにしていた達川チーフバッテリーコーチは、「広島時代の黒田とは、まったく違う。うちが最初に黒星をつけますよ」と言えば、クリーンナップを任されている平田も、「5点を取る!」と腕をさすった。 8年ぶりとなるナゴヤドームのマウンドで黒田は、その立ち上がりを3人でまとめた。大島には、配球を変えてフォークで三振をとりにいった。二死となって平田には、追い込んでからの吊り球に148キロを記録。最後は145キロのツーシームで遊ゴロ。 2回には、ポンポンと二死をとってからエルナンデスにツーシームをセンター前へもっていかれたが、中日のスタメンのうちでただ一人黒田との対戦経験のある藤井をフォークで三振にとった。7人中5人に初球をストライク。ストライクゾーンでテンポよく勝負していく黒田のスタイルだ。 3回に一死からピッチャーの八木を相手にコントロールが定まらずに四球で歩かせ、打者・大島のときにボールがひっかかり、暴投となって、初めて走者を得点圏に進めた。それでも大島を魔球と恐れられている「フロントドア」で見逃しの三振。売り出し中の4年目の亀澤を一塁ゴロに仕留めて、ホームは踏ませない。 打線がつながらず連敗中の広島は、會澤を5番、三塁には小窪を使うなど打順を大幅に入れ替えてきた。五回には先頭の會澤が、三遊間を破るヒットで出塁。ランナーが入れ替わり一死となってから鈴木がライト前へポテンヒット。チャンスを一、二塁と広げたが、田中がレフトへのファウルフライ。ピッチャーの黒田に打席が回ってきたが、三振。八木の緩急をうまく使い分ける投球術の前に突破口を開けない。