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レジ袋有料化で「カゴパク」激増、ひと月で1年分の被害 「それでも警察沙汰にできない」スーパーの事情

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弁護士ドットコム

スーパーやコンビニのレジ袋有料化が7月から始まったことで、カゴを持ったまま退店する「カゴパク」が増えているという。 【写真】カゴパク被害に遭ったスーパー 店によっては「カゴパク」されても、客をとがめられない事情があるようだ。 ●カゴパクが急増した都内スーパー 「レジ袋が有料化されて1カ月で、1年分のカゴが持っていかれてしまいました」 そう話すのは、都内のスーパー「アキダイ」社長・秋葉弘道さんだ。「カゴパクは、明らかにレジ袋有料化の影響です」と話す。 「カゴパク」とは、客が精算済みの商品をカゴに入れたまま持ち去ってしまうことを言う。レジ袋を購入しなかった客が、カゴをレジ袋がわりに使ってしまうのだ。 アキダイは都内に5店舗出店しているが、7月の1カ月だけで約20件のカゴパクが発生した。これはアキダイ全店舗の1年分のカゴパク発生件数に相当するという。 早急な対応に迫られ、「精算前(ピンク)」と「精算済み(青)」にカゴを色分けし、さらに精算済みのカゴの取っ手を外した。8月中旬から、まずは本店でこのシステムを導入して、カゴパクの件数が激減したという。 レジ袋有料化によって、マイバッグを使った商品の万引きもあった。これも全国の小売店で問題になっている。アキダイでもマイバックの万引き犯を捕まえて、警察に引き渡したそうだ。「被害弁償もいくらかしてもらいました」 さて、カゴの値段はスーパーによって異なるが、だいたい200円代後半から500円未満のようだ。カゴも商品も、盗めば窃盗罪に該当する。しかし、秋葉社長の口ぶりは悩ましい。 「カゴパクも万引きと同じなんだけど、警察沙汰にするかというと難しい…。」 ●カゴパクを事件化できない理由 大きな理由は、「カゴパク」をしてしまう客の中に、常連客がいるからだ。 注意しても「明日また持ってくるよ」「ちょっと使わせてね」と言われてしまえば、断りづらい。また、店側から「カゴじゃなくて、ダンボールで持ってってよ」と言えば、「わかったよ」と素直に応じてくれる人ばかり。返すのを忘れているだけなのだ。 つまり、「お客さんに罪悪感がほとんどないから、普通の万引きと同じようには扱えないんだよ。実際にいくつかのカゴは戻ってくるし。ただ、カゴがないと店は困っちゃうよね」というのが店の本音だ。 常連ではない客にカゴパクをされても、常連客と異なる扱いはできない。気づいたときには、カゴを乗せた車を見送るしかできない。 過去には「アキダイのカゴを洗濯カゴに使っている客が知り合いにいる」と知人から言われたこともある。怒りよりも、「うちの店のファンなのかな」と思ってしまったそうだ。 ●別の店では、カゴパクを防止できている 関西で数十店舗を展開するスーパーでは数年前から、アキダイと同じく、色と取っ手のあるなしでカゴを「精算前」「精算済」に分けている。その効果もあるのか、有料化の始まった7月以降でも「よそのスーパーでのカゴパクは聞きますが、うちでは目立った増えかたはしていない」(広報担当者)という。 また、首都圏に店舗を展開するスーパーでも、特に対策はしていないものの、「2020年7~8月のカゴパクは確認されませんでした」(広報室)とのこと。 店の対応や出店エリアによっても、カゴパクの発生する度合いは異なるようだ。

弁護士ドットコムニュース編集部

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