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「4時間の壁」とは? そして、こんな点の違いにも注目!

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ファイナンシャルフィールド

以前に、時間は「買う」とか「買える」とかいわれることがあることについて書きました。同じ区間を移動するときに、おカネを追加で払うことで移動時間を短くできる場合があるという内容でした。 例えば、陸路に限れば長距離の都市間の移動で一番早い手段は、やはり新幹線や特急でしょう。

「4時間の壁」とは

その選択肢に空路の航空機まで加わると、様子がガラっと変わる場合があります。ただし、航空機の場合は正味の飛行時間に加えて、乗り降りや離着陸前後の時間がかなりかかります。 さらに中心市街地と空港がかなり離れていたり、空港内の移動時間が長いなど、列車のように市街地と駅とドアが近接していないケースも多いのです。 そのため指摘されることがあるのが「4時間の壁」です。つまり、都市間を移動するときのトータルの所要時間について、4時間以内であれば航空機よりも新幹線などが選ばれやすく、4時間を超えると航空機が優位になるといわれています。 例えば【東京駅-博多駅】の移動の場合、新幹線は最速の便でも5時間程度かかります。一方、航空機を利用すれば(各空港と目的駅間の鉄道などの利用も含めて)3時間30分程度で着ける場合があります。 価格面で両者のどちらが優位なのかは、回数券、事前割引運賃、LCC利用などの割安手段をどう使うかによって状況が変わりますが、“実際の所要時間”という観点だけなら、この例でも「4時間の壁」が実感できます。

空港を利用する場合、航空機以外の交通手段にも注目すべき

ところで福岡空港と博多駅の間は、地下鉄直通で2駅・5分で到着するなど交通至便で、運賃も260円(大人)です。しかし日本に合計97ある空港(※、ヘリポート・非公共用飛行場を除く)には、立地が中心市街地から離れたものも少なくありません。 各空港の中で【空港とそのエリアの中心駅の間】について、アプローチのしやすさなどの違いで特徴のあるところを【図表1】で見てみましょう。

【図表1】で「A.」と「B.」は、アプローチのしやすさなどの面で両極端ともいえる例です。空港の立地にはそれぞれの経緯がありますが、もともと市街地周辺にあった空港が拡張などのために郊外移転した場合などでは、今はかなり不便な立地になっているケースも見られます。 もうひとつユニークな例として、【山口駅-山口宇部空港】があります。県庁所在地ながら空港への直通バスは現在なく、JR山口線に乗り新山口駅で下車して空港行バスを利用するのが一般的なアプローチです(大人運賃合計1150円)。 ところが、乗り換え案内サイトなどで検索すると(航空便の時間帯によっては)すべて鉄道利用のルートが表示されることがあります。山口駅から新山口駅でJR宇部線に乗り換えて10駅目の草江駅が最寄りです(大人運賃680円)。 筆者も実際に利用したことがありますが、駅から空港の出発ロビー(手荷物検査場)まで確かに徒歩10分程度で到着します。ほかの大きな空港で鉄道改札口を出てから出発ロビーまでの所要時間と大差ありませんでした。 しかし宇部線は、2両ワンマン運転などで1時間1本程度運行のローカル線です。新山口駅での待ち時間が長い場合もあり、そして草江駅は片側ホーム1本だけの無人駅で切符券売機もありません。 もともとローカル線が運行されていた海沿いのエリアに後から空港が開設されたケースですが、ローカル線自体が空港への主たるアクセス手段と位置付けられなかった事情があるのでしょう。

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