妹尾和夫 15秒のチンピラD役で得た「かけがえのないもの」
偶然の出会いから40年近く続くかけがえのない友情
また、このドラマで出演を重ねるうちに同年代のスタッフとも仲良くなった。そのうちの一人、ABC朝日放送の郷田美雄氏は、後に同ドラマで演出を担当するようになった後も、妹尾をゲスト主役に呼んだ。 郷田氏は後に、同局ゼネラルプロデューサーとなり「土曜ワイド劇場」や連続ドラマなどを担当。40年近くたった現在も妹尾とは親交がある。毎年12月に行われる妹尾の劇団本公演では数年前から脚本も担当。稽古の際も駆けつけては、妹尾や劇団員の様子を見守っている姿がみられた。 「偶然の出会いが40年も続いて、こうした形でまた一緒にお仕事させて頂いている。これは本当にありがたいことです。人と人との出会いというのは、本当にかけがえのないものです」。妹尾はこうした思いを胸に、きょうも舞台で奮闘する。 ■妹尾和夫(せのお・かずお)1951年11月17日大阪市大正区生まれ。20代半ばから大阪を拠点にドラマ「部長刑事」「必殺シリーズ」「暴れん坊将軍」に悪役で多数出演。現在、テレビ「せのぶら本舗」、ラジオ「とことん全力投球!!妹尾和夫です」(いずれもABC朝日放送)、KBS京都ラジオ「妹尾和夫のパラダイスKyoto」で活躍中。12月16、17両日に自らが主宰する劇団パロディフライの本公演「コペルニクスさん家はおとなりです。」(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)に向け、全力で稽古、指導に取り組む。