箱根駅伝のチームエントリーの仕組み、正月のレースを走る10人はどうやって選ばれるか
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のチームエントリーが12月10日に行われ、各チーム16名以内の選手が登録される。1月2、3日に行われる本大会でたすきをかけて走る選手はチームの選りすぐりの10人だ。メンバーは最終的にどうやって選ばれていくのか。
チームエントリーが行われる10日には、有力校の監督らが戦略の一端や意気込みを語り合う「トークバトル」が開かれる。
そして年末の29日には区間エントリーが行われ、1区から10区までの正選手と、補欠6人以内が発表される。
だが、これでメンバーがすべて決まったわけではない。
往路、復路とも当日朝のレース開始時刻の1時間10分前にメンバー変更を受け付ける。変更は正選手と補欠選手の間での入れ替えだけで、正選手間での区間変更はできない。
交代は往路、復路合わせて6人までで、1日では4人が上限となる。当日変更できる選手数の上限が4人から6人に増えたのは第97回大会から。留学生のエントリーは2人以内で、実際に出場できるのは1人までだ。
当日変更は安全な大会運営を目的に作られたルールで、選手の体調やコンディションをぎりぎりまで見極めることができる。また、戦略的な側面もあり、他チームの状況を見極めて、補欠に回した主力選手を当日に勝負区間に投入するなど、チーム間の駆け引きも反映される。(デジタル編集部)