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記者解説 静岡市が大型事業凍結

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静岡朝日テレビ

▼石田アナ  ここからは県政キャップの市川記者とお伝えします。 静岡市の大型事業凍結について背景には何があるのでしょうか ▼市川記者  田辺市長は見直しは新型コロナ対策を優先し、今回一時凍結する事業は「ポストコロナを見据えたい」「しかるべき時期にリスタートしたい」と繰り返し主張しました。  他方で、感染症対策でひっ迫した市の財政状況を踏まえると、見直しは余儀なくされたものとの静岡市関係者の声は少なくありません。  凍結を決めた3つの大型事業に関して今年度の予算では7億3000万円が計上されていますが、このうち感染症対策に回せる費用について市は今後検討するとしています。 ▼石田アナ 気になるのが桜ヶ丘病院の移転計画です。 ▼市川記者  移転計画をめぐっては今月に入って、桜ヶ丘病院側から市に対して、規模の縮小を前提とする市立清水病院との統合案が打診されていました。関係者によりますと、JCHO側には医師の確保に向けた市の協力が不十分との受け止めがあり、清水庁舎の移転に見通しが立たない状況にも不信感があったといいます。  このまま病棟の老朽化が進めば耐震補強の必要が生じますが、数年後に移転して使わなくなる病棟に数億円の工事費を投じることは、できれば回避したい実情もあるようです。  関係者によりますと、田辺市長は移転計画を進めたいJCHO側の強い意向を踏まえて近く、現在の清水庁舎周辺で別の土地を移転先として提案するということです。 ▼石田アナ  今後は凍結された大型事業はどうなるのでしょうか ▼市川記者  今回、3つの大型事業がそろって一時凍結されたことについては、一部でも継続すると市民の理解が得られないという判断があると思います。大型公共事業を行うことが経済を支えるために必要との意見もありますが、ある市役所幹部は 「新型コロナの対策を優先すべきという世論の中で事業を推進すれば、これまで事業に反対していなかった人も反対に回る恐れがある」と事業の見直しはやむを得ないとの見方をしていました。  田辺市長は白紙撤回ではないと強調しましたが、新型コロナの収束が見通せない中で再び推進に舵を切るタイミングについて、極めて難しい判断が迫られることになると思います。