河津町で職業体験イベント「職人への道」 電動工具に挑戦する子どもの姿も
河津町商工会青年部が11月16日、職業体験イベント「職人への道」を河津町観光交流館(河津町笹原)で開いた。地域の子どもたち77人が、カーコーティングやフラワーアレンジメントなどに取り組んだ。(伊豆下田経済新聞) 【写真】カーコーティング体験の様子(関連画像8枚) 同イベントは2012(平成24)年から続くもので、今年は「大工天匠」「正木石油」、フラワーアレンジメント「SEIYA Design」の3事業者が、それぞれワークショップを開いた。 大工天匠の鈴木利雄さんは、解体工事から出た廃材を活用した木製クリスマスツリー作りを指導。子どもたちは電動工具を使い、ツリーの枝に当たるパーツに穴を空け幹に差し込む作業に取り組んだ。参加者からは「電動工具は難しそうだったが、意外と簡単だった」などの感想が聞かれた。 ガソリンスタンドを経営する正木石油の正木淳郎さんは、カーコーティング体験を指導。同社は2022年から県の技術コンテストに毎年出場し、チャンピオン決定戦にも進出した実績を持つ。子どもたちはコーティング剤の塗布方法や拭き上げのコツを教わり、実際に車を使った作業に取り組んだ。コーティングを終えた車体が水を弾くと、子どもたちからは「すごい」と歓声が上がった。 SEIYA Designのフラワーデザイナー後藤清也さんは、その技術を生かしてクリスマスツリー作りを指導した。小さな鉢に松ぼっくりや八角を飾り付け、子どもたちたちは個性豊かな作品を完成させた。「ツリー作りは楽しい。家に飾りたい」と、満足げな表情で作品を持ち帰る子どもたちの姿が見られた。 会場には、河津町で2024年に始まった障害物レース「サブロウ」のコースや、ハンバーガー店「キャッスルクブルス」のブースも用意。体を動かす子どもたちの姿や、家族でハンバーガーを味わう様子が、にぎわいを添えた。 同商工会青年部青年部の宮崎主税部長は「今回は仕事と遊びを組み合わせたことで、例年以上に子どもたちが楽しんでくれた。地元にさまざまな職業があることを知るきっかけになれば。来年以降もさらに工夫を凝らして開催したい」と意気込みを見せる。
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