「就活でバイトができないから生活費が苦しい」と言う大学生の息子…学費と家賃は負担しているのですが、さらに援助すべきでしょうか?
大学生で一人暮らしをしている子どもがいると、学費や生活費の一部を親が負担している家庭もあるでしょう。それでも足りない分に関しては、子どもが自分でアルバイトをして補っているというケースもあるかもしれません。 しかし、就職活動が本格化してくるとアルバイトをする時間を確保することが難しくなり、生活費が足りなくて困る学生も増えてくるでしょう。 本記事では、アルバイトができない大学生の子どもに対していくらの援助が必要かについて、大学生の家賃や生活費の平均金額も含めてご紹介します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
大学生一人暮らしの生活費は月いくらかかる?
独立行政法人日本学生支援機構の「令和4年度学生生活調査結果」によると、下宿やアパートなどで暮らし、大学学部昼間部に通う大学生の生活費の内訳は表1のようになっています。 表1
※独立行政法人 日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」を基に筆者作成 今回の事例では、上記のうち家賃を親御さんが負担しているので、住居・光熱費を差し引いた生活費は約5万円になります。 学費と家賃を別にして、もともとは月5万円程度の生活費と光熱費をアルバイトで賄っていたことになるでしょう。
アルバイトができない場合、月にいくらの援助が必要?
表1のうち、生活の中でも必要なものといえば「食費」や「保健衛生費」「その他の日常費」であると考えられます。この3つの金額を合計すると1ヶ月で約4万円になるため、これに光熱費を足したものが生活費として援助すべき金額の目安になるでしょう。 ただし、あくまで平均であるため、実際に生活費がいくらかかっているのかを聞いたうえで援助する金額を決めることが望ましいです。 また、就職活動をしていると面接や企業説明会に行くこともあるはずです。会場までの交通費を企業が負担してくれるケースもありますが、自分で負担しなければならない場合も考えられます。遠方の場合は交通費のほかに宿泊費などもかかる可能性があり、就職活動前よりも多くの費用がかかると考えられるため、子どもと相談しながら支援するとよいでしょう。