【オーストラリア】オフショア開発のシードテック、豪事業拡大へ
オフショア開発・IT人材育成事業を手がけるシードテック(東京都渋谷区)は28日、JTBオーストラリアの訪日観光客向けデジタル旅行プラットフォームを開発したと発表した。今後はプラットフォーム運用を行いながら、機能拡充を順次予定しており、オーストラリアからの訪日観光客の増加に寄与する。オーストラリア市場の拡大を推進する戦略の第1弾だという。【NNAオーストラリア編集部】 シードテックは、IT人材事業などを手がけるギークス(東京都渋谷区)のグループ会社。ギークスは2022年にオーストラリアの同業ローンチ・グループ・ホールディングスの株式70%を取得し買収すると発表しており、ローンチがギークス傘下となったことを背景に、オーストラリアでの事業活動によるグループシナジーのさらなる強化を目指している。 シードテックの広報担当者はNNAオーストラリアの取材に対し「オーストラリアの地元企業を含め、オフショア・ニアショア開発を進めていく予定」だと話した。またギークス、シードテックとしては、現時点ではオーストラリアに拠点を設置する、駐在員を配置するという計画はないとした。 今回開発したプラットフォームでは、ツアーの見積もり請求や電車のきっぷの予約などに関する問い合わせ対応が進められるという。 同社は、オーストラリアに拠点がある日系企業にとっては、日本・オーストラリアそれぞれの法律や税制度、文化慣習に関する理解があり、言語面でもストレスのないコミュニケーションが取れるオフショア・ニアショア開発企業は、パートナー企業としてのメリットが高いと想定しているとした。 ギークスグループはアジア太平洋地域における「ITリソースのシェアリングプラットフォーム構築」の実現を目指しており、シードテックはオーストラリア市場の拡大を加速させて貢献する。