花總まり 約20年ぶりの中国扮装は「楽しみで仕方ない」 人気マンガ『応天の門』昭姫役に「面白そう、やりたい!」と意欲
花總まりさんが、次回出演作で楽しみにしていることや、美と健康の秘訣などを語りました。 【写真10枚】花總まり撮り下ろしカットと昭姫役のビジュアルを見る 宝塚歌劇団でトップ娘役を歴代最長の12年間務め、その華やかさと定評のある歌唱力から、高い人気を誇る花總さん。2006年に退団後は『エリザベート』『マリー・アントワネット』など話題のミュージカル作品を中心に、舞台、ドラマなど幅広く活躍しています。 そんな花總さんが、12月4日開幕の舞台『応天の門』に出演。 本作は累計230万部を突破した、灰原薬さんによる同名コミックが原作(新潮社『コミックバンチKai』で連載中)。ひきこもりの文章生・菅原道真(佐藤流司さん)と、京で噂の色男・在原業平(高橋克典さん)が、陰謀渦巻く平安の怪事件に挑むクライム・サスペンスです。 本作で、遊技場の主人・昭姫(しょうき)を演じる花總さんにインタビュー。本作への意気込みや、共演の佐藤流司さん、高橋克典さんの印象、最近ハマっていることなどを聞きました。
原作ファンに「納得していただけるような昭姫に」
――原作は、2017年に「第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞」を受賞した人気コミックですが、原作を読んでの感想を聞かせてください。 出演のお話をいただいて初めて読んだのですが、とても面白かったです。歴史物ですし、ちょっと難しいのかな…と思っていましたが、全然そんなことはなく、読みやすくて。怪事件を解いていくというコンセプトが面白いですし、平安時代の様子もわかるし、キャラクターも知っている歴史上の人物なので、すごく魅力的な作品だと思いました。 ――昭姫をどのように演じたいと考えていますか? 昭姫はミステリアスで曲がったことが嫌いな性格です。そのうえ頭が良くて、色っぽくて、気風がよくてカッコいい…憧れますよね。とてもインパクトが強いキャラクターなので、舞台の上でも、昭姫が持つカラーをしっかり出していきたいです。 昭姫はとても素敵な女性なので、きっと昭姫ファンの方もたくさんいらっしゃると思います。「イメージと違う!」と思われないように、皆さんに納得していただけるような昭姫になれるよう、模索して作っていきたいです。 ――昭姫は唐からの渡来人で、衣装も中国風。これがお気に入りだそうですね。 衣装もですが、髪型やお化粧を含めたトータルで好きです。特に、額の花鈿(かでん/額に花模様を描く中国の化粧)が好きなんです!これがまた色っぽくて。公演中に毎日、花鈿をつけられるのが楽しみで仕方ないです(笑)。 ――宝塚時代に花總さんが演じた、『鳳凰伝~カラフとトゥーランドット~』(2002、2003年)のトゥーランドットの姿を思い出しました。 私も、今回のお話をいいただいたときに、「トゥーランドットになんとなく近いかな」と頭に浮かびました。トゥーランドットのほうが、昭姫より見た目のインパクトがさらに強いかもしれません。 大きなドレスを着た、お姫様のような役をいただくことが多かったので、こういう扮装は『鳳凰伝』以来ではないかなと思います。それに、実在の人物を演じることが多かったですが、今回の昭姫は架空の人物。それもあって、お話をいただいて原作の絵を見た瞬間に「面白そう、やりたい!」と思いました。