新喜劇ベテラン・77歳の末成映薫、主催ライブも全力…挑戦続ける理由
■ 「世代交代で若い人がどんどん出てくる」
現在77歳、新喜劇のベテラン座員・末成映薫が主催の、60歳以上の座員たちによる『生存確認ライブ』が今年も開催へ。昨年好評だった同イベント、「この高齢化社会でお年寄りが余ってて・・・」と、末成が開催への思いを語った。 【写真】みんなノリノリ、昨年の「生存確認ライブ」の様子 「60歳以上のメンバー」だけが出演でき、新喜劇と歌謡ショーの二部構成でおこなわれる同イベント。今年は主催の末成にくわえて池乃めだか、やなぎ浩二、島田一の介、佐藤武志、はじめ、浅香あき恵、未知やすえ、青野敏行といった座員たちが出演。さらに、前川清、加藤雅也、浜村淳、大平サブロー、ザ・ぼんちといったゲストもイベントを盛り上げる。 11日20日に実施された取材会で、末成は「この高齢化社会でお年寄りが余ってて、世代交代で若い人がどんどん出てくる。なんかお年寄りが隅の方に追いやられとるな、よっしゃここは心機一転がんばろか!という気持ちになりまして、去年1回目を立ち上げました」と開催の経緯を改めて語った。
■ 「アホですね、私」ワイヤーアクションにも挑戦
幼少期から日本舞踊を習い、18歳で名取(芸名)を取った経歴をもつ末成。今回の公演ではその経験を活かし、ワイヤーアクションで吊られた状態で日本舞踊や演目のひとつ・連獅子を披露するという。「もう、60年ぶり?60年ぶりに獅子をやろうと思っています。うわあ、恐ろしいですね」と感慨深げな様子を見せていた。 また、ワイヤーアクションという危険を伴う演出に挑戦する心境について聞かれると、「アホですね私、高いところ好きなんです。上の方からお客さんを見るのがものすごい快感なんです。だから恐怖心は全然ないですね」と意欲的な様子。さらに、77歳にして様々な挑戦を続ける理由を、「死ぬときに『ああ、よう頑張った。楽しかったな』ってガクッと死にたいなと思ってて。だから動ける間は色々と挑戦したいなって。性格的にもきっとじっとしてるのが嫌なんです」と語った。 さらに「我々は笑いを提供してますけど、 やっぱりそのお客さんが笑ってる姿を見て相乗効果でこっちも元気が出るというか。新喜劇をやってていつも思うんですけど、笑うことは人間にとって一番大事なことであると思うんです」と笑いに対する熱い想いを語っていた。 『生存確認ライブ2~いこいのホテル Oh!ラッハ~ン~』は12月6日の開催、チケットはFANYチケットにて販売中。前売・当日ともに1階席7000円、2階席6500円。 取材・文・写真/つちだ四郎