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鏡石特産キュウリで防災食 レトルトリゾット開発へ

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福島民報

 鏡石町は、郡山市の郡山女子大付高・食物科三年生の協力を得て町特産のキュウリを使ったリゾットのレトルト食品の開発に入った。十一月にも完成させ、地産地消の防災食(非常食)として町の備蓄倉庫に保管、災害発生時に町民らに配布する。お土産用として観光客らに一般販売し、地域の魅力発信にも生かす。  町は、同校などを運営する郡山開成学園と「食と健康」分野で協定を結んでおり、町のさまざまな特産品を使った六次化商品の開発を依頼している。その中の一つを、常温で長期間保存でき、調理の手間が少なくて済むレトルト食品にして防災食に活用する。  東日本大震災発生十年の来年三月十一日には学校給食で町内の児童・生徒に提供する方向で検討しており、防災意識高揚や地域理解につなげる考えだ。  町特産のキュウリは緑色が濃く、みずみずしいのが特徴で、「岩瀬きゅうり」としてブランド化している。リゾットには町の特別栽培米コシヒカリ「牧場のしずく」も使い、素材の良さを生かしながら味にもこだわる。

■災害時の癒やしに 郡山女子大付高生協力  遠藤芽依さん(17)、今井千愛(ゆきね)さん(17)、伊藤真凜さん(18)、安斎郁美さん(18)らが中心となり開発に携わる。「災害で大変な思いをする中でもほっとできる時間をつくりたい」と、災害時の被災者に寄り添える仕上がりが目標だ。  味は好みに応じて選べるよう、和風、洋風、中華の三種類設定する方針。従来の防災食のイメージの払拭(ふっしょく)を目指す。キュウリのシャキシャキとした食感を残せる調理法などを検討している。  先日は町内のキュウリ農家谷津光一さん(72)の畑で収穫体験し、取れたてを味わった。谷津さんから特徴の説明を受け、「長く愛されている町産キュウリのおいしさを引き出す料理にしてほしい」とエールをもらった。  来年一月に町内でお披露目会を開き、鏡石まちの駅「かんかんてらす」で販売を開始する。遠藤栄作町長は「おいしいレトルト食品は災害時の強い味方になる上、町の特産品を広く知ってもらうきっかけになる。若い感性で町の魅力が詰まった商品を作ってほしい」と期待する。

 同校生徒は他に町産のイチゴやル・レクチェ(洋なし)、リンゴを使用した商品開発にも取り組んでいる。

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