【独自解説】「父は3度殺された」“札幌すすきの殺人事件”母・浩子被告の第2回公判で明かされた遺族の胸中「一家全員の極刑を望む」 妻の証人として父・修被告が出廷した理由は「浩子被告と自分を無罪にするため」
Q.父・修被告は妻・浩子被告の証人として、家族3人が異常な状況に長年置かれていたことも鑑みて、上記のようなことを言ったのですか? (野村修也弁護士) 「今回の裁判は父親の裁判ではなく、母親が『娘が自宅に持ち込んだ頭部を損壊することを容認していたか』というところが一番の争点です。それについて、母親の弁護側は『容認していたのではなく、致し方なかった、放っておかざるを得ない状況にあった』と言っていますので、それを裏付けるような親子関係であったことを一生懸命、主張しているという状況です。実は、“それがあったことを知りながら、放任してやらせていた”という状態があると、積極的に手伝っていなくても『ほう助』になる可能性があります。ですから、非常に微妙なところなので、“どうしようもない状況で、自分はその場にただ立ちすくんでいただけだ”と主張するために、相応しい背景事情を主張しているということだと思います」 Q.長年、家族という濃密な人間関係の中、閉ざされた空間で暮らしているとこうなってしまうのか…というところは、すごく難しいですよね? (野村弁護士) 「難しいですね。家族だけにしかわからない親子関係の歪な状況から、今ようやく解き放たれて法廷に出てきた感じがします。ただ、今回の事件はやはり事件直前の被害者との“性的トラブル”の問題は外しては考えられなくて、そのことに対して娘がものすごく怒りを持っている状況に対し、“どうしようもなく、止められない状況だった”ということも、主張したいのではないかと思います」 Q.いつ始まるかはわかりませんが、瑠奈被告・修被告の裁判員裁判では、裁判員の方はかつてないほどの負担になるのではないでしょうか? (亀井弁護士) 「状況もそうですし、瑠奈被告の責任能力に関する判断は非常に難しいと思います」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月1日・7月2日放送分を編集)
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