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【ドラフト回顧・1990年】元木大介は夢がかなって巨人、8球団競合の小池秀郎に悪夢

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。

西武が1位指名の噂も…

 1990年から新高輪プリンスホテルが会場となったドラフト。前年に引き続き、またしても注目選手に“明暗”が分かれた。まず“明”は前年、巨人を熱望しながら夢は叶わず、指名されたダイエーの入団を拒否していた元木大介(上宮高卒)だ。“浪人生活”を続けていた滞在先のハワイ。入札順位が10番目のオリックスの指名選手が呼ばれても、元木の名前はない。11番目は巨人。テレビから流れてくる伊東一雄パ・リーグ広報部長の「第1回選択選手、読売 元木大介」の声を聞いて、かすかな笑顔をつくった。しかし、まだドラフト前に「元木1位指名」を噂された西武が残っている。そして、西武が小池秀郎(亜大)の入札を告げたとき、「巨人・元木」が晴れて誕生した。 “暗”はその小池だ。春の東都大学リーグで111奪三振を記録した左腕。事前に巨人、ヤクルト、西武と志望球団を明らかにし、ほかの球団には指名回避を要請。亜大の矢野祐弘総監督は「最も避けたい球団」としてロッテを挙げていた。だが会議当日、小池を阪神、ヤクルト、ロッテ、中日、日本ハム、近鉄、広島、西武の8球団が1位指名し、当たりクジをロッテが引いた。ロッテは小池サイドの回避の要請を了承も、直前になって、金田正一監督の強い希望で強行指名に踏み切ったという。  その瞬間、小池が待機していた亜大の大ホールに集まっていた一般学生から悲鳴が沸き起こった。表情を曇らせた小池は「いまは何も言えません。これからいろいろな方に相談しなければいけませんがロッテの方と会うことはありません」と言って10分で会見を切り上げ、その後、社会人の松下電器に進むこととなった。 【1990年ドラフト12球団1位】 阪神 湯舟敏郎(本田技研鈴鹿/投手) ダイエー 木村恵二(日本生命/投手) ヤクルト 岡林洋一(専大/投手) ロッテ △小池秀郎(亜大/投手) 中日 小島弘務(元住友金属/投手) 日本ハム 住吉義則(プリンスホテル/内野手) 大洋 水尾嘉孝(福井工大/投手) 近鉄 寺前正雄(北陽高/投手) 広島 瀬戸輝信(法大/捕手) オリックス 長谷川滋利(立命大/投手) 巨人 元木大介(上宮高出/内野手) 西武 長見賢司(伊丹西高/投手) ※△は入団拒否し、その後の指名でプロ入り  後年、メジャー・リーガーとなった長谷川滋利(立命大)はオリックスが1位指名。ほかに同3位の野村貴仁(三菱重工三原)、ヤクルト3位の高津臣吾(亜大)ものちにメジャーへ。大洋1位の水尾嘉孝(福井工大)は“史上初の契約金1億円”投手として騒がれた。 写真=BBM

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