20代後半、アニオタの私がリアルの男性に恋をするには?
Q.私は『シンカリオン』のアキタ君に本気で恋をしています。
もう20代後半なので、そろそろアニメを卒業して現実の恋愛をしなきゃと思っていますが、どうせ私は恋なんて無縁の残念なダメ女だから、幸せな恋や結婚なんてやって来ないのはわかっています。どうやって現実の人に恋愛感情を持つことができますか? こんなダメな私でも「アキタ君」を卒業し、普通の恋ができますか?(candy) 最新の恋愛記事一覧はこちら
今日は、最近増えてる、「推し」に愛を注ぐ女子からのお悩みに答えるわよ。
オタク女子がアニメキャラへの恋を卒業して、現実の男性に恋をするにはどうしたらいいか? まず、アキタ君は卒業しなくていいです。 楽しいことはいっぱい持っていた方が、恋をしたときも心のバランスが取りやすくなるわ。彼だけに集中しすぎてバランスを崩す女子も多い中、現実の男性との浮気じゃなくてアニメのキャラに萌えられるなんて、最高じゃない。 問題は、candyさんのその自信のなさ。恋には無縁だなんて、なぜ決めつけるの? たぶん、candyさんは自分に自信がないから、自分を傷つける心配のないアニメキャラに現実逃避している部分も少しあるんじゃないかしら。と、先生は思いました。違ったらごめんなさいね。 恋愛って、たしかに傷つくことは不可避です。どんなに優しい彼と付き合っても、好きなら好きな分だけ、わかりあえないときはわかりあえないことに傷つくわ。 だけどそれも含めて、人との密なコミュニケーションや関係性を経験するのが恋愛の醍醐味。それは二次元の中にしか存在しないキャラへの恋では経験できない、予測不可能で再生不可能でリアルなもの。 現実の恋をするには、まず他人に興味を持つことから。今のcandyさんは、「どうせこの人は自分に興味なんて持ってくれないだろう」って最初からあきらめて、誰かと知り合ってもその人を深く知ろうとしてないんじゃない? そして自分のことを知って欲しいとか、自己開示する努力もできてないんじゃないかな。 自分を出して拒絶されるのって、すごく怖いわよね。それにはまず、自分が自分を受け入れていないと、なかなか難しいと思う。自分が自分のいいところを知っていれば拒絶されても「私のいいところ伝わらなかったか~、残念」って受け止めることができるけど、自信がなくて拒絶されると「やっぱり私はダメなんだ。勇気なんて出さなきゃよかった。もう二度と男性に心なんて開かない! わ~ん(涙)!!!」ってマインドになって暗い部屋で体育座りしがち(笑)。 candyさんはどうして自分がダメ女だと思うの? そして、自分のいいところはどんなところだと思う? 誰だっていいところもあればダメなところもある。だからまずは自分が自分の素敵なところをみつけて認めた上で、ダメなところは「まあ人間なんだから、ダメなところもあるよ」って受け入れて付き合って行くしかないの。みんなそうやって生きてると思えば、少しは気が楽にならない? そして異性に自分を出すのは怖いけど、というより、先生なんてこの年齢になったってやっぱり最初は怖いけど、好きな人と仲良くなるにはまず自分からオープンになっていかないと何も始まらないしわかりあえないから、毎回「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ(これはシンカリオンじゃなくてエヴァンゲリオン!)」と自分に言い聞かせ、勇気を振り絞ってがんばっています。いやまじで! 「この人、どんな人なんだろう」って思うところから始まるのが恋。そしてお互い一緒の時間や会話を重ねてさらに知りたくなって仲が縮まって行く。アニメもいいけど、やっぱりリアルも楽しいよ。アニメキャラへの恋は完全一方通行だけど、リアルなら双方向でリアクションが返ってくるもの。その、コントロールできない予測不可能なところが、現実の恋の難しいけど素敵なところ。 あの、オタクの神様、スピルバーグ監督が80年代オタクの少年を主人公にした神作品『レディ・プレイヤー1』でも、VRの中でアバターとして生きて来た主人公は、最後にリアル世界で恋人と一緒に過ごして「やっぱりゲームより現実がいい」って言ってたわよ。 いろんな人と知り合って話をしてみて、「知りたい」という好奇心に素直になってみてね。 大丈夫。もしも現実の恋に傷ついたとしても、そのときは、candyさんにはアキタくんという癒しの場所があるわ。 素敵な男性とリアルな恋ができるよう、先生も祈ってるわね。 それじゃあ、今日の授業はこれにて解散っ!!