太っているから適任じゃない?フィットネスブランドの投稿に賛否両論
イギリスの人気フィットネスブランド「ジムシャーク」が先月、公式Instagramにて水色のレギンスを履いたとある女性の写真を公開。同投稿には80万以上の「いいね」が届いた一方で、その女性の体型について「フィットネスインフルエンサーには適していない」などと賛否両論のコメントが届くことに。 【写真】非難の声が上がったネリーさんの「トレーニングウェア姿」 本記事では、一部フォロワーたちの非難コメントに対する、ブランドや女性本人の華麗なる切り返しをお届けします。
思わぬ議論に巻き込まれてしまったのは、ボディポジティブインフルエンサーのネリー・ロンドンさん。 2015年にInstagramを開設して以来、30万人近くのフォロワーに支持されている彼女は、ランジェリーやファッションを紹介する投稿のほか、自身が患った摂食障害やセルライトなど自分の体についてオープンに話す姿勢が大人気。 6月下旬頃、フィットネスウェアブランドの「ジムシャーク」がインフルエンサーの一人としてネリーさんを起用。そして、同ブランドのウェアに身を包んだネリーさんは、レギンスをお腹の上まであげた状態と、レギンスを腰まで下げた状態で撮影したものの比較画像をInstagramに投稿。 ネリーさんが自身のInstagramに投稿した同写真には、「素敵!」「美しいね」などと称賛のコメントがあふれた一方で、「ジムシャーク」の公式Instagramアカウントが同投稿をリポストしたところ、コメント欄は賛否両論が分かれることに。 「自信を持つことが、動脈硬化を防いでくれるわけじゃない」 「この投稿、好きだよ! こういったリアルな女性が着用している写真がもっと見たい! Instagramが作り上げた“完璧に美しいカラダ”なんて見飽きた」 「この女性は、フィットネスを代表するべき存在じゃない。ボディポジティブの考え方には賛成だけど、ジムシャークはフィットネスのブランドだし、この女性はフィットネスをしている体型じゃない。ジムシャークって、肥満の人向けのブランドになったの?」 「もしすべての人が同じ食事法やワークアウトを実践したとしても、みんな違う身体に仕上がるものだよ」 非難の声が上がった背景には、2012年にローンチして以来「ジムシャーク」が、いわゆる“フィットネス体型”しかフィーチャーしてこなかったことが関係しているよう。今回の件を受けて同ブランドは、次のようにメッセージを発信。 「ご自由にフォローを外してくださって構いません。私たちは今後も、こういった投稿をやめるつもりはありませんので」 「私たちの目的は、皆さまが最大限の力を発揮できるようにサポートすること。しかし、自分の現状に満足しているのであれば、それはそれで素晴らしいということを伝えたいのです。誰かが決めた“理想の体型”を目指す必要はありません」 思わぬ騒動に巻き込まれる形となってしまったネリーさんだけれど、この写真を投稿した当初の目的は「外出自粛中に痩せて綺麗にならなきゃ」というプレッシャーを感じているであろう女性たちを勇気付けるため。 「私は、ちょっとしたリマインダーになりたかったんです。『必ずしも努力をしなきゃいけないわけじゃないんだよ、あなたはありのままで素敵だよ』ってね」 また、今回の騒動については、「この写真が、人々が問題について話し合うきっかけになって良かった」とコメント。そのほか、見ず知らずの人が自分の健康状態を決めつけてきたことに対しては、次のように反論。 「写真や動画だけで、その人の健康状態は判断できません」 「人々の無知さ加減を実感したし、できるだけ関わりたくなかった。そもそもの話、まずは人を見た目で判断することをやめるべきです」 また多様性を謳う「ジムシャーク」についても、前向きなコメントを発表。 「私は、多様性を受け入れるための第一歩としてのゲートのような存在になりたいんです。長い道のりだけど、良いスタートだと思います」 ※この翻訳は抄訳です。