インフル感染者、前週の2倍に 大分県と福岡県で1医療機関あたり30人超…全国2759施設で休校や学年・学級閉鎖
厚生労働省は20日、全国約5000か所の定点医療機関から直近(12月9日~15日)の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数が、1医療機関あたり19.06人(前週9.03人)だったと発表した。増加は8週連続で、全都道府県で前週より増えた。 【グラフ】インフルエンザの感染者数の推移
大分県が最多、福岡も「警報」
都道府県別では、大分県が前週の13.41人から急増し、37.22人で最も多かった。次いで福岡県が35.4人(前週20.3人)で、大分県とともに警報の基準となる「30人」を超えた。鹿児島県が29人(同11.74人)、愛媛県が28.9人(同11.42人)、佐賀県が28.55人(同12.11人)となり、九州地方での流行が目立っている。休校や学年・学級閉鎖の措置を取る施設も前週から倍増し、直近の1週間は全国で計2759施設に上った。
A型が主流
国立感染症研究所によると、直近5週間に検出されたインフルエンザウイルスは、2009年に新型インフルエンザとして流行した「H1N1」が94%を占めている。 一方、直近1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は1医療機関あたり3.89人で、前週の3.07人から増加した。