佐藤美咲&池田朱那『20歳のソウル展』開幕に感慨 秋山純監督は浅野大義さんの家族からもらったジャンパー着用
俳優の佐藤美咲、池田朱那、秋山純監督が24日、千葉・船橋市民ギャラリー第1、2ホールで行われた映画『20歳のソウル』(27日公開)の公開記念特別展覧会『20歳のソウル展~ここだけの展覧会、映画との二重奏~』のオープニングセレモニーに参加した。 【全身ショット】透明感溢れる純白ワンピースで登場した佐藤美咲&池田朱那 本作は、千葉県船橋市立船橋高校で代々受け継がれている「市船soul」という応援曲を作曲し、がんにより20歳という若さで短い人生の幕を閉じた浅野大義さんの実話『20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド』(著:中井由梨子/小学館)を映画化した。 市立船橋高校で吹奏楽部の部長を務め、映画でも部長のユッコ役だった佐藤は「2020年度に市立船橋高校を卒業したOBです。現役生の時は部長を務めさせていただきまして、映画でも部長を務めさせていただいた。大義先輩は6個上の先輩にあたります。同じ映画に出演することができて、うれしいです」と感慨深げ。「展覧会でも映画の中でも、大義先輩の生きた20年の力強い生き様を感じていただければ」と呼びかけていた。 大義さんの妹・千鶴役だった池田は「特別展が開催されることを私自身、とても楽しみにしておりました。浅野大義さんや、彼を支え続けたご家族、ご友人、先生の愛が詰まっています。ぜひ、多くの方に足を運んでいただけたら」と口にしていた。 秋山監督は「大義くんのご家族からいただいた世界に1つしかないジャンパーを。観ていただいてどういう感想をいただけるのかと、いろいろな思いがありましたが、上映後にこれをいただけたことでホッとしています」と明かす。事前に内覧したそう。「ロケの時の船橋市の皆さんに全面協力していただいた。大義くんが実際に過ごした空気や空と同じ場所で撮影させていただきました。展示物とかを見ると、当時を思い出して胸がいっぱい。ぜひ映画の前でも後でも展覧会を見ていただいて、大義くんのことを心に残していただけたら」とメッセージを送っていた。 最後に秋山監督は「いよいよ金曜日から、全国公開となります。この映画は決して悲しい映画ではないと思って僕らは作ってきました。浅野大義くんという20年という短い時間でしたが、その時間を力の限り生ききった男の生きた証を描いた希望の映画だと思っています。ぜひスクリーンで見ていただいて、一人ひとりの心の中に『20歳のソウル』が生まれることを祈っています」と思いの丈を打ち明けていた。 同展覧会では、スチール写真やオフショット写真をはじめ、映画撮影で使用した品、市立船橋高校吹奏楽部の活動の足跡、浅野大義さん愛用の品などを展示。期間は、きょう24日から6月5日まで。 この日は、原作・脚本の中井由梨子氏も参加し、テープカットやくす玉割を行っていた。