ヤクルト補強第2弾 抑え候補の新助っ人・バウマン獲得 大谷にメモリアルな50号被弾もメジャー実績十分な右腕
ヤクルトが11日、前マーリンズのマイク・バウマン投手(29)と契約が合意に達したことを発表した。1年契約で年俸は100万ドル(約1億5200万円)。背番号は58に決まった。(金額は推定) 【動画】一躍バウマンの名前を知らしめた大谷の50号!マウンドでガックリ 奥村政之国際グループ担当部長が経緯を説明。「1年契約でマイアミ・マーリンズから買い取りました。難しい交渉でした」と難航した過程を振り返り、「何とかまとまりました」と安堵(あんど)の表情を見せた。 「昔は先発をやっていましたけど、近年は中継ぎ。頑張ってくれた小沢や田口らの争いに割って入って、チャレンジさせるという感じになる」と抑え候補としての獲得となった。また「彼は今年1度もマイナーに落ちたことがない投手」と十分な実績も評価した上で、「ここ何年か1度も故障者リストに入っていないんじゃないですか」とケガから無縁な体の強さにも大きな評価を出した。 バウマンは今季オリオールズからマリナーズにトレードされるなど、ジャイアンツ、エンゼルス、マーリンズと渡り1シーズンで5球団に在籍した。マーリンズで出場した9月19日のドジャース戦では七回に大谷に50号2ランを被弾。史上初の快挙となる「50本塁打-50盗塁」を記録したメモリアル弾の相手投手となっていた。 今季は57試合で3勝1敗、防御率5・55だった。メジャー通算134試合に登板。15勝6敗、防御率4・95と実績は十分だ。 投手再建を誓い、3年ぶりに覇権奪還を目指すチーム状況がある。チーム防御率はリーグワーストの3・64と課題は明白。9日の現役ドラフトでは、中継ぎの実績十分な広島・矢崎を獲得し、さらなる投手陣の補強へ成功した。 バウマンは球団を通して「ヤクルトスワローズへの入団が決まり、大変うれしく思います。熱くて忠実なファンを持つ、由緒ある球団でプレーすることが非常に楽しみです。チームの勝利を最優先し、貢献できるように全力を尽くします。日本で皆さまとお会いすることが待ち遠しいです」とコメントを寄せた。