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【THIS IS MY CLUB】日向坂46影山優佳が“推し”選手を解説!「実はドリブルを見るのにハマっておりまして…(笑)」

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ゲキサカ

 2020年6月27日、4か月にもわたる中断期間を経て、ようやくJリーグのある日常が帰ってくる。これまでの間、選手たちは先の見えない中で何度も身体をつくり直し、リーグ関係者は選手たちが安心してプレーできる環境の整備に尽力し、ファン・サポーターは選手たちになんとか熱い声を届けられないかと工夫を続けてきた。これから訪れる日常は、そうした涙ぐましい努力の結果だ。  ゲキサカではサッカーファンが待ちに待ったJリーグ再開に際し、『DAZN Jリーグ推進委員会』の協力のもと、日向坂46・影山優佳さんの単独オンラインインタビューを実施。後編では幼少期のJリーグにまつわる思い出や、Jリーグをますます好きになるきっかけとなったあのゴール、今シーズンのブレイクを期待している“推しメン”、アイドルとサッカーの共通点について自由に、そして深く語ってもらった。 ――少し過去のことを振り返りながら聞いていきたいのですが、現地観戦派の影山さんにとってJリーグで思い出のスタジアムはありますか?  私は東京出身なので味スタ、埼スタ、国立競技場によく行っていました。その中でもとくに埼スタは以前、浦和レッズ対横浜F・マリノス戦を観に行った時に、尋常じゃない圧を感じたんです。これはいい意味ですよ(笑)。サポーターから本当に味方選手の背中を押すようなパワーを感じて、サポーターとチームが一体になるってこういう感覚なんだ!って強く感じたのを覚えています。 ――埼玉スタジアムはすごいですよね。ところでそもそもサッカーを好きになるきっかけはどのような形だったんですか?  もともと両親がサッカーを好きで、本当に赤ちゃんの頃から競技場に連れて行ってもらっていたようです。私はまったく覚えていないんですが、武田修宏選手に頭をぽんぽんってしてもらえたこともあるらしいです。小さい頃は本当にいまの100倍くらい可愛かったんですが、「可愛いね!」って言ってもらえたみたいで(笑)。だからサッカーは小さい頃からすごく身近にありました。  そして5~6歳からはサッカーを始めて、プレーもしていました。ただ、サッカーをやっていた時、私は背が伸びるのが早く、体格が良くて、体幹も強かったので、パワープレーばかりで(笑)。ボランチとか右サイドをやっていたんですが、足も速かったので、右サイドから駆け上がってパスとか、ボランチでパスを出して前に走ってまたボールをもらってシュートとか、あまり考えずにプレーすることが多かったです。だからサッカーの良さには自分でも気づいていなかったんじゃないかなって思います。  ただ、昔は90分が退屈に感じていたことも正直あったんですが、テレビでサンフレッチェ広島の練習中の風景や裏側を伝える番組があって、こんなに面白い人たちなんだ!って思ったのが変わったきっかけです。私的には当時のサンフレッチェ広島の「全員で守備をして、全員で攻撃に切り替えて、全員でパスをつないでいく」というプレースタイルがすごく好きでした。戦術も含めて全員で試合をしている姿がすごくいいなと思って、勉強してみようかな?とハマっていったように思います。  実はサンフレッチェ広島の中でもすごく好きなゴールがあって、2012年の横浜F・マリノス戦かな?青山敏弘選手がハーフウェーラインくらいから64mのロングシュートを決めて、当時はいろんなニュースで話題になりました。ただニュースでは64mという数字がすごい、ハーフウェーラインから打ったのがすごいって言われていたんですが、私はボールをもらった時の青山選手の目がすごく印象的でした。ボールをもらう前からボールをもらう瞬間にかけて、もうゴールを見ているんですよね。ボールは真後ろから来ているのに、すぐに前を向いて、GKが前に出ていることを把握しているんです。だからシュートを打てる。どの場所にいても常にゴールの意識があることを感じたといいますか、つまりは勝つために試合をしているんだということをあらためて感じて、そのことに気がつけた時にすごく興奮しました。  やっぱり一人ひとりの選手をもっと見ないといけないなと思いましたし、そういう見方ができればサッカーって本当に深くて面白いスポーツなんだなって。なので「一人ひとり」の「瞬間瞬間」を見ることの大切さに気付けたという点で、私的にすごく印象に残っているゴールです。これはぜひ見てほしいです! ――質問する前に想像していた「思い出」よりもすごく深い話が聞けて、いまとてもうれしい気持ちです。ちなみに当時は森保一監督が広島の指揮をとっていましたが、いまの日本代表はどのように見ていますか?  ロシアワールドカップが終わって西野監督から代わる時、まさか森保さんが監督になるとは思っていませんでした。私も古参では全然ないんですが、サンフレッチェ広島の時から見ていたので戦術も少しは理解していますし、日本代表自体も監督が代わってどうなるのかなとか、森保さんは若い世代を積極的に公式戦で使っていくと思ったので、どんな選手が起用されるのかなということですごく楽しみになりました。 ――就任当初から南野拓実選手、堂安律選手、冨安健洋選手を一気にレギュラーに抜擢し、若手選手が成長したのは森保監督の一つの成果ですよね。そのあたりは広島というクラブの影響も感じます。  広島はユースの育成がすごく熱いですよね。どんどん若い選手が出てきますし、ポジション争いに加わってくる時のスピード感があります。日本代表にもこれまでのスター選手はいっぱいいて、そういう選手に頼りたいところもあると思うんですが、日本代表はいまの時代だけじゃないと思うので、もっともっと時代が変わっても強くなるために若手選手が公式戦に出て経験を積むのが大事だと思います。なので森保さんが日本代表の監督になられて、今後もそうされるのがすごく楽しみだなと思っています。 ――ちなみに日本代表に限らず「いまこのチームが熱い!」「この選手が熱い!」という”推し”はありますか?いわゆるアイドル的な“推し”でもいいんですが、先日メッセージでバイエルンのゴレツカ選手のことにも触れられていましたし、もっと広い意味で「この選手を見てほしい!」という形でも構いません。  います。ただゲキサカさんなので、一般的には「渋めだな」って思われるかもしれませんが、それでもいいですか?(笑) ――むしろ大歓迎です!  最近、実はドリブルを見るのにハマっておりまして(笑)。ドリブルですごい選手と言ったら……ということで、まずは川崎フロンターレの長谷川竜也選手です。すごく好きですね。本当にドリブルがすごいんです。種類が豊富ですし、スピード感もありますし、かと思えば緩急もつけられます。サイドで相手と1対1になった時に「絶対に抜ける!」っていう圧倒的な信頼がある選手は日本人選手では少ないと思うので、貴重な存在だなと思いますね。ボールを渡したら絶対に何かやってくれるんだろうなという安心感と期待感がある選手だと思います。  実際の試合で言えば2018年なので、おととしですかね。横浜F・マリノス戦でのプレーがすごかったです。  左サイドを駆け上がって行って、レアンドロ・ダミアン選手からボールをもらうんですが、まずは結構速いボールだったんですけどちゃんと足元でボールを収めて、そこからの1対1。ただ前に行くんじゃなくてかなり角度のついたフェイントをして、完全に相手の重心をそらして抜いて。たしか最後は得点が入らなかったのですが、あのスピード感であれだけのドリブルを正確にできて、しかもしっかり1対1で抜けているというのはすごい選手だなって思いました。ぜひ、そのプレーは見てもらいたいです。試合に出場したら絶対にドリブルですごい見せ場をつくってくれる選手なので、みなさんにも注目してください!って胸を張って言える選手です。  あとドリブルでもう一人、今年来るんじゃないか?って思っている選手もおりまして、もう一人いいですか? ――お願いします!  セレッソ大阪の坂元達裕選手という方です。昨年はJ2のモンテディオ山形にいたのかな。その時から気になっているんですが、ディフェンス全員が騙されるようなドリブルをするんですよね。重心が右に行っていて、どう考えても左には行けないだろうっていう角度なのに、一瞬の足さばきと重心移動で気づいたら左にいなくなっている。ドリブルの技術があって、センスもあって、そのうえめちゃめちゃ守備にも貢献できる。運動量も献身性も特徴的なので、なんでしょう、誰も文句が言えない選手だと思います(笑)。あとは経験を積んでいけば超有名な選手になってくれるんじゃないかって思っています。なんか上から目線になっちゃったんですけど……でも絶対にブレイクしてくれる選手だなって思います! ――坂元選手すごく分かります。中断前もキレキレでしたよね。  コンディションもすごく良さそうでしたし、今シーズンは爆発する姿が見られるんじゃないかって思っています。 ――ちなみに影山さんは2001年生まれとのことですが、同世代の選手を意識することはありますか?  私の同年代はかなりすごい選手がたくさんいまして、それこそ久保建英選手とか西川潤選手が有名ですよね。やっぱりサッカー選手に限らず、同年代が活躍している姿を見ると自分もがんばらなきゃって勇気をもらえます。私も人前に立つお仕事をさせてもらっているので、同年代の人にキラキラしている姿を見せて、誰か一人でも多くの人にパワーをあげられたらなと思っています。なのでそういった選手がいることはすごく刺激になりますね。 ――なかでも注目している選手はいらっしゃいますか?  もう少し広げて「同世代」でもいいですか?東京五輪世代なんですが。 ――どなたでしょう。  サンフレッチェ広島の東俊希選手という人がいるんです。彼は“マルチタレント”といいますか、守備のポジションもできる人ですが、サイドのウイングバックや、前線のシャドーもできる選手で、本当に器用な選手だなと思います。左利きでドリブルもできて、これからチームの攻撃と守備に必ず関わるような選手になると思っていて、五輪世代の中でも注目しています。 ――たしかに可能性も感じる良い選手ですよね。それこそ東京五輪のような大会だと“マルチタレント”が一人いるだけで戦い方の幅も大きく広がります。  普段のJリーグでもACL(アジアのクラブチームで争うAFCチャンピオンズリーグ)と並行して試合をすると、けが人が出てしまって選手が足りなくなったり、コンディションを落としたりすることがあると思うので、たとえフルで出場しない試合でも空いたポジションに入ってもらえる選手はすごく重要だと思います。とくに若い世代はクラブチームでも日本代表でも得意とされるポジションではないところで動かないといけないこともあるので、どの場所でも器用にこなせて戦力になれる存在はすごく大事だなと思っています。 ――ありがとうございます。そのようにプレー面でもサッカーと深く向き合う影山さんですが、4級審判員の資格もお持ちなんですよね?  最初に取ったのは中2くらいだったんですが、今年もちゃんと更新しました!3級は実際の審判経験がないと取れなくて……本当は取りたいんですけどね(笑)。最初は母と一緒に取りに行ったんですが、母もサッカーのルール自体はあまり詳しくなくて、ちゃんとルールを知ってそれをベースに試合を見たいと思っていました。ルールを知れば笛が鳴って試合が中断した時にもなぜ止まっているのかがわかりますし、次に攻撃が始まるチームが分かれば試合の流れも見えると思ったので、サッカーの基礎をあらためて知りたいと思って資格を取りました。 ――こうしてお話を聞いていると、あらためてサッカーというスポーツに対してさまざまな角度からアプローチをしていますよね。普段のアイドルのお仕事への姿勢も伝わってくるような気がします。  そう言ってもらえてすごくうれしいです。もともとサッカーに限らず分析癖がありまして、物事を始めるにしてもリスクやメリット・デメリットを考えたり、どうしたら効率よくこなせるかを考えたり、一番効果的な方法を探ったりするのが趣味といいますか、そういった変な癖があるので、サッカーを見る時もいろんな角度から見たくなっちゃうし、日常生活もそうですね(笑)。あと雑学を学ぶのも好きです。世界を多角的に見ることでより深く知っていくという流れがすごく好きだし、そのやり方が私に合っているのかなと思っています。 ――まさにブログを読んでいても調査力に驚きます。Jリーグのすべての試合を見ることはわれわれも当然なかなかできないのですが、「ちょっと調べてみよう」と思ったところからあれだけの情報を伝えることの難しさはすごくわかります。  ブログについては文章の書き方的な話にもなるんですが、もともと国語が得意と言いますか、文章を書くうえでどうしたら伝えやすく、どうしたら必要な情報を取り入れられるかというのをすごく気にしていて、読みやすさには時間をかけて、こだわってブログをつくっています。 ――アイドルとしての活動でもそうした向き合い方が強みになっていると思うのですが、サッカー選手もアイドルと同じように人前に立つ職業です。アイドルとして見られる立場と、サッカーを見る立場を両立している影山さんから見て、二つのお仕事に似ている部分はありますか?  私はサッカーとアイドルは似ているところが多いなと思っています。まずは見る側からすると「“推し”がいる」ということですよね。サッカーにはいろんな選手がいて、いろんなチームがあるので、好きな選手やチームを選ぶことができます。そして1年間経ったあとに成長を感じることもできます。また選手もアイドルも応援されたぶんだけパフォーマンスで見ている人に還元することができ、「Win-Win」って言えるような関係性を築くことができます。  そしていろんな選手たちがいる中でも、やっぱりチームとしてまとまらないといけないですよね。サッカーには「戦術をもとにプレーしないといけない」というある程度のルールがあって、たとえ個人技がすごい人でも当たり前のことを無視したら試合で使われなくなっちゃうわけじゃないですか。アイドルでもグループでダンスをしていて、どれだけ綺麗に揃っているかがあるうえで、それをベースにしてそれぞれの表情やキャラクター、ダンスのキレという個性を極められるかがポイントになると思っています。サッカーも戦術をよく理解してチームのためになる動きをした上で、ドリブルやシュート、パスの精度という個性を出していく、チームという基本がある上でいかに個性を出せるかというところに類似点があるんじゃないかなと思っています。何より見る側からしても、そういうところにハマったらめちゃめちゃ沼にハマってしまうんだろうなって感じがありますよね(笑) ――するとサッカーファンにもアイドルファンの素養があるのかもしれないですね。  それはあると思いますよ~(笑)。自分だけしか気づいていない選手の良さを知ることができるとワクワクしますし、そういう感覚ってサッカーにもアイドルにもあると思います。たまたまサッカーが好きになった人、たまたまアイドルが好きになった人でも、ちょっと視点を変えてみたらもう一方を好きになっていくきっかけはたくさん転がっていると思うんです。なので、ぜひこの機会にサッカーファンの方も、アイドルが好きな方も、好きなものを集めに探検するような感覚で見てもらいたいです。 ――このインタビューでそう思ってもらえるお手伝いができれば何よりです。最後の質問ですが、影山さんはグループ公式Twitterの動画コンテンツで「私の夢はJリーグの公式女子マネージャーになることです!」と宣言されていました。もし、この夢が実現したらどのような活動をしていきたいですか?  サッカーをもともと好きな人には新たな見方を知ってもらったり、チームや選手の新しい魅力を知ってもらったりして、サッカーをもっと好きになっちゃうようにしたいです。また、まだサッカーを見たことがない人や、サッカーの楽しみ方をまだわからない人にはサッカーが好きになるきっかけをつくるお仕事をしたいなと思っています。まずサッカーのルールがわからないという人もいますし、「なんでなかなかゴールが入らないの?」ってもどかしく思う人もいると思います。そういう人たちがサッカーの楽しみ方を知ることができるように、ルールをわかりやすく解説したり、選手やチームの新たな見方をわかりやすく解説したりしたいです。そこではカタカナを使ったコアな言い方ばかりじゃなく、どんな人が見てもわかりやすく、サッカーに興味を持ってもらえるような解説をして、どんな人でもサッカーを好きになってもらえるような活動をできたらなと思っています。 ――まさに適任だと思います。今日も注目選手を紹介していただきましたが、まだ有名になっていない選手へのインタビューなどを通じて、新たな魅力を知ってもらうような取り組みもできそうですね。  もともと選手のインタビューをやってみたいなと思っていました。やっぱり日本代表もそうですが、選手の印象が固定化されやすいのかなと思っていまして、サッカーメディアさんもたくさん取り上げてくださるんですが、ライトなファンでも新しい選手を見つけられるようになったらいいなってすごく思っています。私がそういった役を担っていきたいです。 ――あらためて今後のご活躍楽しみにしています。本日はありがとうございました。 (インタビュー・文 竹内達也)

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