京都・鞍馬寺で「大蛇」退治 豊作祈り、勇ましく青竹伐り
僧兵姿の男性たちが大蛇に見立てた青竹をたたき切り、五穀豊穣を祈願する伝統行事「竹伐り会式」が20日、京都市左京区の鞍馬寺で行われ、約600人の観客が勇ましい刀さばきに拍手を送った。例年6月20日に行っているが、コロナ感染拡大の影響で実施は3年ぶり。 平安時代、鞍馬寺の僧侶が修行中に襲ってきた大蛇を退治したという故事が由来。午後2時、ほら貝の合図で儀式を開始した。僧兵姿の8人が2人一組で長さ約5m、直径約10センチの青竹に山刀をたたきつけた。 僧兵姿の男性は「近江座」と「丹波座」に分かれ、速く竹を切った地方が豊作になるとされる。今年は丹波座が勝利した。