これってブラック企業だったんじゃ…?!「やばい企業」の内情と見極め方
幼い頃から海外に強い憧れを抱いていた筆者は、某外国語大学への進学を希望していました。しかし、高校の進路希望調査中に家族の大病が発覚し、迷惑をかけたくない一心で就職の道を選びました。 今回は、高校卒業後すぐに就職した某ホテルの「ありえない対応」を振り返りつつ、ブラック企業について考察します。
18歳で就職した地元の有名ホテル。実は…
高校卒業後すぐに就職する道を選んだ筆者を拾ってくれたのは、地元でも1,2を争う格式高いホテルでした。華々しい社会人生活がスタートすると思った矢先、内定した就職先から告げられる数々の指示に不満が募っていきます…。 家族や知人からは「あんな立派なホテルで働くの?」「やったね~!」などとおだてられていましたが、実際に働き始めてみると苦しいどころの話ではありませんでした。社会経験が全くなかった当時は「こんなもの」と我慢していましたが、いま思い出してみるとかなりのブラック企業だったのです。
勤務がスタートしてすぐ体調に異変が…
当時の筆者は仕事に行くことが辛く苦しく、理不尽な勤務体系や上司に囲まれて息もできないほどでした。その証拠に、就職してからは、食事がほとんど喉を通らず体はむくんでパンパンになり、顔には見るに堪えない吹き出物や湿疹が発症していました。 写真も撮りたくないほど外見がボロボロだったため、ホテルに勤務していた数カ月間の写真は1枚もありません。若干18歳の小娘が…と思われた方もいらっしゃると思いますが、これから就職の道を進む若者のためにも、そのときの筆者の体験をお伝えしたいと思います。
遅番の翌日に早朝勤務?!
筆者が配属されたのは、ホテル事業の中の「食堂課」でした。ホテルといえば、宿泊者のために朝からモーニングサービスを提供しているだけではなく、昼は昼食や喫茶の場所を、夜になると夕食の準備に追われ、夕食の後はバーラウンジでの業務もあります。 シフトの組み方に不信感 筆者が不信を抱いたのは、ホテル側のシフトの組み方です。バーラウンジでの勤務を終えるのが22時を過ぎるというのに、翌日のシフトは5時半出勤の朝食担当なのです。いくら新人だからといっても、遅番の翌日に早朝勤務というのは問題なのではないでしょうか。 1度や2度ならまだしも、中堅の先輩や同僚も同じようなサイクルで勤務しているのですから驚きました(もちろん中堅以上の上司はゆったりとした勤務体制が基本です)。遅番の翌朝に早朝勤務がある日は、帰ってお風呂に入ったり食事をしたりする時間を確保すると、睡眠時間は3~4時間程度。日に日にストレスが抜けにくくなり、肌荒れや落ち込みやすくなるなど心身ともに支障をきたすようになっていったのはいうまでもありません。 補足:2020年の時点では、「働き方改革関連法」に基づき、「労働時間等設定改善法」が改正されたことにより、勤務終了後一定時間以上の「休息時間」を設ける【勤務間インターバル制度】が2019年4月に施行されています(※ただし、導入は義務ではなく、「努力義務」の位置づけです。履行しなかったとしても企業に罰則はありません)。