【プリンス関西プレーオフ】関西学院がFW下田の2発で畝傍を破りプリンス昇格王手
12月14日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)1回戦がJグリーン堺で行われ、関西学院(兵庫)が畝傍(奈良)を2-0で下し、15日に行われる決定戦に進出を決めた。 【フォトギャラリー】関西学院 vs 畝傍 今シーズンの関西学院は兵庫県リーグを13勝3分2敗の勝点42で優勝。対する奈良クラブユースは奈良県リーグを15勝1分2敗の勝点46の2位で、このプレーオフに進出してきた。 立ち上がりは「ちょっと硬かったですね」(岡本歴大監督)と硬さが目立つ関西学院と、「選手は落ち着いて声を掛け合いながらやっていた」(谷口祐樹監督)と落ち着いて試合に入った畝傍。しかし、徐々に緊張感にも慣れ、自分たちのプレーを取り戻した関西学院が主導権を握る。 すると16分、相手陣内でボールを奪った関西学院はカウンターから「僕の特徴のスピードを生かしたターン」で下田が抜け出すと、GKとの1対1も制し先制点を奪った。 1点ビハインドで後半を迎えた畝傍はMF10田村心ノ助(2年)が持ち前のキープ力を生かしチャンスを作る。それでも相手に決定機を作らせなかった関西学院。DF4岩岸幸楽(3年)が最終ラインでビルドアップの起点になると、正確なロングボールも使いながら相手を揺さぶる。左サイドからはMF31時澤瑛大、右サイドからは途中出場のMF6佐野拓磨(3年)が積極的に攻撃を仕掛けた。 すると67分、関西学院はバイタルエリアでボールを受けた下田が、ドリブルでボックス内に侵入すると、ターンで相手DFを剥がしながら左足で豪快にネットに突き刺した。下田のこの日2点目となるゴールで畝傍を突き放した関西学院は、その後も上手くコントロールしながら時間の針を進め、逃げ切りに成功。2-0で勝利を飾った。 「いつもあんな上手くいかないですけど、決められてめちゃくちゃ嬉しかったです」と2点目のゴールを振り返ったのはFW下田。「最初は(緊張で)いつもはしないミスが出てて、僕自身も焦っていたんですけど、徐々にみんな応援だったりにも慣れてきて、いつも通りボールを回しながら時間を作りながら出来ていたので、最終的には良いゲームができた」と緊張でミスが出たものの上手く立て直せたと試合を振り返った。 岡本監督は「2位から(選手権が終わったところからリーグ戦で)逆転優勝して、1位でここに来れたので、気持ちも乗ってきている。選手権でモチベーションが下がったところはあったんですけど、切り替えて良い形で入れました」と手応えを口にし、「しっかり疲労をとって、やれることをしっかり準備をして昇格に向けて頑張りたい」と決定戦を見据えた。 下田も「選手権が終わって、あとはリーグ戦しかないぞと。関学はプリンスに上がったことがないので、俺たちでやるしかないぞと一致団結してここまで頑張ってきた。明日は最後なのでやり切ってプリンスに参入を決めたい」と次戦に向けて意気込んだ。 見事に1回戦を突破した関西学院は、15日に立命館守山(滋賀)と決定戦で激突する。 (文・写真=会田健司)