韓国ドラマのプロが選ぶ! 2024年下半期BEST3
2024年も残りわずか。そこでELLE恒例の韓国ドラマの下半期ベストを発表!韓国ドラマのプロ、渥美志保さんが7月以降に配信された作品から3本厳選。 2024年も押し迫り、今年はどんなドラマが面白かったかな~なんて思いながら見返すのも楽しい季節になってまいりました!最近の韓国ドラマ界隈は、地上波とかケーブルとか配信とか乱立しすぎ、アイドルもイケメンも演技派も群雄割拠し過ぎで、こんなんあっても見きれないわ!とキレたくなったりもするんですけども!そんななかでも、どうにかこうにか年末恒例下半期ベスト3をひり出してみました!こうしてみると、どうしても力のある作品は年末に来るところが悩ましい!んですけども!ぜひとも皆様の韓ドラライフにお役立て下さい!
3位 誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる
人里離れた森の中で一人貸別荘を営むキム・ユンソク(映画『チェイサー』)のもと、ある日やってきた小さい子供連れの女性客コ・ミンシ(『五月の青春』)。数日後、彼女が引き上げた後に残された血痕に気づいたユンソクは、同時に風呂場が妙に入念に、ブラシと漂白剤つかって掃除されていることにも気づきます。嫌な胸騒ぎを覚えたユンソクが、防犯カメラをチェックすると、車に乗り込む女のそばに子供の姿はなく、代わりに巨大なスーツケースを車のトランクに詰めているんですね。頭の中で嫌な想像が膨らんでいくわけですが、ユンソクはあえて考えるのをやめることに。別に現場を目撃したわけでもなく、死体が見つかったわけでもないのに、「殺人が起きた(かもしれない)別荘」なんて噂にでもなったら。ユンソクの財産はこの別荘しかないわけで、人生完全に詰んじゃうわけですよ。
そんなわけで、ユンソクは別荘を隅々まで掃除し、すべてを「なかったこと」にしようと決めるんですね。ところが。「あれは夢だった」程度に現実味が薄れた1年後、再びミンシが現れます。ユンソクの恐れ慄く様子を見て「このおっさん、子供を殺したことにうすうす気づきながら隠蔽したんだな」と察したミンシは、生まれながらのサディストぶりで史上最悪のモンスターカスタマーとしてユンソクをいたぶってゆきます!