【ダイヤモンドS予想】「前走6着以下」が単回収率704% 前走大敗馬中心の馬券で高配当狙い
昨年は最低人気馬が勝利
2月20日の東京メインはダイヤモンドS。年に一度、このレースだけで使用される芝3400mを舞台に長距離自慢が争う名物重賞だ。 【フェブラリーステークス 2021予想】データ予想!カフェファラオを倒す東京巧者とは?(SPAIA編) 数年前までは「フェイムゲーム・アルバート時代」の真っただ中ということもあって鳴りを潜めていたが、昨年は16頭立てぶっちぎり最低人気ミライヘノツバサが勝利。久々に目の醒めるような大穴が出て、ハンデ戦の長距離重賞という条件の難しさが再確認された。 さて、この記事ではダイヤモンドSを「近走で実力を発揮できなかった馬」の巻き返しに注目して予想する。ここで高配当をゲットして翌日のフェブラリーSに転がす、という青写真を現実にできるよう、過去のデータを含めて分析していく。
前走大敗馬を狙うべし
今回の注目馬に入る前に、まずはレース傾向を簡単に見ていく。驚いたのが前走着順別の成績。過去10年、「前走5着以内」と「前走6着以下」で分けると、前者は連対率18.3%に対し、後者は9.5%。ところが、回収率で見ると前者が単35%、複66%で、後者はなんと単704%、複136%に達している。 もちろん、12年ケイアイドウソジン、20年ミライヘノツバサと2度の単勝万馬券があるから、と言ってしまえばそれまでなのだが、「前走5着以内」の馬券的な期待値が低く、「前走6着以下」がホームランの可能性を秘めている、ということは確かだろう。 さて前置きはここまでにして、今回の注目馬はオーソリティ。前走は有馬記念14着。結果は大敗だが、メンバーがかなり強力だった上に、外差し有利の馬場傾向、残り1000mで11秒台のラップを刻む早い仕掛けで先行勢には不利なレースだった。 そもそも、東京は好タイムの青葉賞勝ち、古馬撃破のアルゼンチン共和国杯とGIIを2戦2勝。これに対して右回りの中山ではホープフルS5着、弥生賞で見せ場のほとんどない3着などパフォーマンスがイマイチ。おそらく左回りが合う馬なのだろう。 苦手なコース、強敵相手で不利な馬場傾向と展開。これだけ揃っての前走大敗はむしろいい“煙幕”だ。同馬を軸として、ヒモに「前走6着以下」を多く組み込んで高配当を狙うレースと見る。