ヤマツツジ満開、絶景も 自生1万本「名所に」 鎌田区が見る会―伊東
静岡県伊東市の鎌田区青少年育成会議(会長=藤原広臣区長)は8日、区内の馬場の平で「ツツジを見る会」を開いた。市民、区民ら約50人が1万本を超える自生のヤマツツジを目当てに観賞に訪れ、ちょうど満開となった朱色の花々を楽しんだ。 晴天の下、多くの家族連れが足を運びピクニック気分を味わった。市内から小学生の娘らを連れて参加した男性会社員(36)は「花もちょうど満開で、大室山や小室山、大島、初島まで山と海を一望できるとは思わなかった。絶景も楽しめ、来て良かった」と笑みをうかべた。 眼下に市街を見下ろせる一帯の区有地(標高450メートル超)には、高さ2メートルほどのヤマツツジが群生する。場所は大平の森ハイキングコースのルート沿いで、よく晴れた日には肉眼で東京スカイツリーなども眺めることができるという。 区は「市民の憩いの場にしたい」と、2008年から毎年、雑木やつるの除去といった手入れを続ける。「見る会」は、コロナ禍で区民向けイベントができない中で「野外で季節を感じられる催しにしよう」と昨年初めて企画した。藤原会長(62)は「花は例年、大型連休明けに見頃を迎える。(小室山公園)『つつじ祭り』とはひと味違ったツツジの名所にしていきたい」と展望を語った。
伊豆新聞デジタル