AIに月額3万円払う人はどんなプロ? o1が無制限に使える「ChatGPT Pro」登場
こちらはBusiness Insiderの無料メルマガに掲載されたコラムです。 無料メルマガでは、日替わりで編集部員がコラムを執筆しています。 Tech Insiderの振り返りコラムは、毎週土曜日11時に配信しています。 日本時間12月6日(現地時間5日)、OpenAIはチャット型生成AI「ChatGPT」の新プラン「ChatGPT Pro」を発表しました。月額200ドル(日本円で約3万円)という価格設定です。 ChatGPTには既存の有料プランとして、個人向けの「Plus」(月額20ドル)と中小企業向けの「Team」(月額25ドル)があり、Pro登場後もこれらは継続して提供されます。 Proの最大の特徴は、「GPT-4o」や「o1」といった強力なAIモデルへの無制限アクセスです。なお、o1は同日まで「o1 preview」として提供されていましたが、このたび正式版となりました。 o1 previewはOpenAIによれば「難解な問題を解決する推論モデル」とされ、ソフトバンクグループの孫正義会長からも「AIが『考える』段階に進化した」と高い評価を受けたモデルです。それにPro契約でのみ使える「o1 Pro mode」なるものもあるとか。 (2024年12月11日15:40追記)OpenAIは12月9日(現地時間)に 動画生成AI「Sora」を一般公開。ChatGPT Proの契約者はSoraの生成回数や画質などの面でPlusと比べて優遇されることを公表しました。 ただし、日常生活でo1が必要となるような難解な問題は限られており、主に研究者やプロのアナリスト向けと考えられます。Plusの10倍という価格を考えると、o1の無制限利用が必要でない限り、Proの契約は現実的ではないでしょう。 実際、Pro発表後にOpenAI CEOのサム・アルトマン氏も自身のXで「most users will be very happy with o1 in the plus tier!」(ほとんどのユーザーはPlusのo1で満足するでしょう)と述べています。 OpenAIは今後12日間のライブストリーム実施を予告しており、6日の発表はその第1弾となります。来週もOpenAIの発表に翻弄されそうです。
小林 優多郎