K-1 WORLD GPはブラジルのマチャドが全試合KOで優勝 「人生をささげてここまで来られた」と歓喜
「K-1 WORLD GP 2024 IN TOKYO」(14日、国立代々木競技場第一体育館) 【写真】コーナーにつめてパンチでなぎ倒してフェン・ルイをKO 無差別級トーナメントの準々決勝、準決勝、決勝が行われ、決勝ではアリエル・マチャド(37)=ブラジル=とフェン・ルイ(29)=中国=が対戦。ローキックで最初のダウンを奪ったマチャドが、コーナーに詰めてのパンチでなぎ倒して1回2分55秒、KO勝ちし、初優勝を飾った。 マチャドは「人生をささげてここまで来られたので、本当にうれしくてうれしくてしょうがない」と歓喜。昨年は3位で「今年は心機一転、ちゃんと考えて体を作って準備してきたので、3戦3KOという戦績はうれしい」と話した。 ◇ ◇ 準決勝でマチャドに敗れたK-1レジェンドのエロジマンことエロール・ジマーマン(38)=オランダ=は「レフェリーに納得していない。自分のパフォーマンスにも納得いかないところがある。相手に負けたと言うよりレフェリーに負けた」と不満をぶちまけた。 ジマーマンはマチャドのカーフキックでつんのめってダウンとジャッジされ、同様のシーンでストップされ、2回2分33秒、KO負け。 「最初のカウントは(マチャドが)いいカーフを入れてきたのでいいとしても、2回目のカウントで試合を止めたのは非常に残念」、「学んだことの一つは、ジャッジが不公平なこともあるということ」、「レフェリーのジャッジは私を破壊することはできない」と、最後までレフェリーへの文句がやまなかった。 ◇ ◇ 準々決勝でジマーマンと対戦し、ローキックで追い込みながら、右ふくらはぎ裏の内側に肉離れを起こして2回58秒、KOで惜敗したK-Jee(34)=K-1ジム福岡チームbeginning=は「強さはそんなには(感じなかった)。ローもパンチも効いてる感じがあった。しっかり削って倒せるところで倒しに行こうと思った。自信を持って戦うことができた。あ、勝てるなという感じだった」と試合を振り返った。 負傷した瞬間を「右のローを蹴って、なんかおかしいなと感じて、バツンといって、立てないなと。正直これじゃ戦えんなと思った。蹴った足が肉離れして戦えなかった」と説明し、「そういう終わり方だったので余計に悔しい」と残念がった。1回戦で番長ジェロム・レ・バンナをハイキックでKOし、引退に追い込んだレジェンド狩りの再現はならなかった。