40代日雇い男の100円ショップ生活「食費を1日500円以下に抑えたい」
いまや衣食住にまつわる商品がなんでもそろう「100円ショップ」。安かろう悪かろうと言われていたのは昔の話だ。 ⇒【写真】たらこパスタが完成 僕は現在、東京都内の安いゲストハウスを転々とする生活を送っている。宿泊費は1泊1000円程度なのだが、社会の底辺で生きる僕はそれでも生活費が常にギリギリだった。なるべく自炊をして食費もできるだけ抑えたいところだった。できれば1日500円以内。100円ショップの最大手「ダイソー」でキッチン用品と食材を見てみることにした。
キッチン用品が驚きの充実ぶり
ダイソーの店内をぐるりとまわり、まず驚かされたのはそのキッチン用品の充実ぶりである。包丁、まな板、フライパン、食器……などはもちろん、三角味噌マドラーなど料理を簡単にしてくれる便利アイテムも多数。それらの商品をぶらぶらと見てまわっているだけでも楽しくなってくる。 そんなキッチン用品エリアの一角にレンジ調理器のコーナーがあった。ラーメン、パスタ、どんぶり、だし巻きたまご……などをレンジだけで簡単に調理できるアイテムらしい。僕が今泊まっているゲストハウスのキッチンにはレンジはあってもコンロがないのでこれは非常に助かる。今回はパスタのレンジ調理器を購入することにした。
ダイソーは食材も豊富
食材もすべて同じダイソーで買い揃えた。500gのパスタ、2人前のたらこパスタソース、食卓塩。これで合計金額は税込みで434円である。 ゲストハウスに帰って共有のリビングキッチンで早速調理を開始した。パスタのレンジ調理器は本体と湯切り用のフタに分かれており、フタには1人前、1.5人前のパスタの量が計れるゲージも付いている。 今回は1.5人前作ることにしてその量をゲージで計る。それを本体に入れたら内側の線まで水を注ぎ、塩を少々入れて600Wのレンジでフタをせずに14分加熱する。
居心地のいいリビング
無料で提供されているコーヒーを飲みながら加熱が終わるのを待った。リビングには僕の他に白髪の高齢の女性がひとりいるだけで、イヤホンで音楽を聴きながら文庫本を読んでいる。上品で居心地のいい静寂が広がっていた。 今まで国内と海外のたくさんのゲストハウスに泊まってきたが、その雰囲気は千差万別だった。雰囲気の悪いところにも何度か当たってきた。長期滞在者が我が物顔で毎晩のようにリビングでバカ騒ぎをしているところである。こういう連中はゲストハウスのボス気取りで他の宿泊客にねちねちと文句をつけてくることもあるのでさらに厄介だ。 僕はタバコを吸わないのだが、僕が客室でタバコを吸っていると因縁をつけられたこともある。あるゲストハウスのオーナーも「ただの客のくせに勝手にボス気取りをしている奴がいちばんめんどくさい」と話していた。僕が今泊まっているところはかなり当たりのほうだった。 レンジがチンと鳴った。パスタはレンジ調理器の中でもっちりと仕上がっていた。これにフタをしてカップ焼きそばと同じ要領で湯切りをしたらパスタソースを絡める。パスタは1.5人前なのだが、パスタソースは1袋で2人前あるので少し味が濃くなってしまうかもしれないが、今回はよしとしよう。