Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

韓国・文在寅が「怒れる若者たち」から見放されそうになっているワケ

配信

現代ビジネス

若者の失業率が大変なことに…

 足許、韓国の労働市場の悪化が鮮明だ。  世界的なコロナウイルスの感染拡大で、韓国の輸出は急速に落ち込み企業業績が悪化した。 【写真】「韓国が嫌いな日本人」を世界はどう見ているのか  その結果、若年層を中心に失業率が上昇している。  本来であれば、労使は協調して経営を支えなければならないのだが、韓国の労働組合は経営者に大幅な賃上げを求め始め労使間の対立が深刻化している。  その背景には、労働組合などの支持を背景に政権を維持してきた、文在寅(ムン・ジェイン)政権の労働組合に対する好意的ともいえる政策運営がある。  そうした文政権の政策によって韓国の労働争議は勢いづいた。  それに加えて、コロナショックによる景気先行き懸念が加わり、労働組合の強硬姿勢がこれまで以上に鮮明になっている。  それは、今後の韓国経済にとって無視できないリスクだ。  世界的に新型コロナウイルスの感染は増えている。  効果のあるワクチンの開発と供給に関しては不確実な部分がある。  世界の貿易取引は低迷し、韓国経済が深刻な景気後退に陥る可能性は高い。  そうした展開が想定される中で労働組合が賃上げを求め続ける場合、中小企業を中心に韓国企業の体力は低下し、韓国の所得・雇用環境は一段と悪化するだろう。

急速に悪化する韓国の労働市場

 新型コロナウイルスの発生によって、韓国の労働市場は急速に悪化している。  1月、7.5%だった20代の失業率は、5月に10.3%にまで上昇している。  他の世代では、それほどまでに失業率は上昇していない。  5月の韓国の失業率が4.5%だったことを考えると、若年層の雇用環境はかなり厳しい。  その背景には、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大がある。  それによって世界的に貿易取引が落ち込んでしまった。  その結果、輸出動向に大きく左右される韓国経済は失速し、企業業績は急速に悪化した。  業種別にみると、半導体や一部のIT機器を除き、韓国経済は総崩れというべき状態だ。  特に、中小企業の経営は厳しい。  生き残りのために非正規雇用者などの解雇に踏み切らざるを得ない企業が増えた。  もう一つ、賃上げを求める労働組合の強硬姿勢は見逃せない。  既得権益層である労働組合が、若者を労働市場からはじき出しているともいえる。  これまでも、韓国の労働組合は経営者に賃上げを求めてきた。  賃上げを求め、既得権益を強化することが韓国の労働組合にとって至上命題といってよい。  足許、景気が低迷し賃金に下押し圧力がかかるとの見方から、労働組合は企業経営者への要求を強めている。  7月1日にソウルで開催された第4回最低賃金委員会全員会議では、労働組合が賃金の削減を求める経営者への反発姿勢を明確に示した。  労働組合は経営者に、2021年の最低賃金を本年から16.4%引き上げ時給1万ウォンにするよう求めた。  それは、韓国経済の実力を削ぐことに等しい。  既得権益にしがみつく韓国の労働組合は、経済を蝕んでいるようといっても過言ではない。

【関連記事】