「自分の信じた道を歩んできてよかった」19歳の女子デスマッチファイターが映画化もされたデスマッチのカリスマからライバル認定を受け感涙!
24日、東京都・新木場1stRINGにて『プロミネンス旗揚げ戦 ~はじまりの紅炎~』が開催された。 プロミネンスとは、2021年末を以てアイスリボンを退団した世羅りさ、柊くるみ、夏実もち(※宮城もちから改名)、藤田あかね、鈴季すずの5名で結成されたデスマッチ&ハードコアユニット。全員フリーランスながらユニットとして活動をともにしていく形式であり、男子団体・女子団体を問わず幅広く参戦している。 プロミネンスの注目度を高めたのは、今年1月にプロミネンスがスターダムへと殴り込みをかけたことによる対抗戦の勃発。 アイスリボン時代から続く愛憎渦巻く因縁を持つすずとジュリア、かつてFantastICE王座を巡って争った世羅と朱里、そしてWUW王座などを巡って争ったあかねとテクラと役者が揃っていたこともあり、感情むき出しの対抗戦は大きな話題に。 マットプロレスでの3度のプレ旗揚げ戦がDDTやNOAHを擁するサイバーファイトが運営する動画配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』で放送されていたこともあり、多方面での露出を獲得。大会前からチケットが完売となる順風満帆の本旗揚げ戦を迎えることに成功した。 メインイベントでは、鈴季すず&葛西純vs藤田あかね&ビオレント・ジャックのタッグマッチが凶器持ち込みデスマッチ形式で実施。 すずは中学卒業後に世羅りさのデスマッチに憧れてアイスリボンに入門し、デビューから約2年、18歳にして団体の至宝たるICE×∞王座を戴冠して団体のトップに上り詰めた。 王座陥落後はデスマッチ&ハードコアへの本格参戦を表明し、『鈴季すず・決意のハードコア七番勝負』と題された試練の7戦で一流の男子デスマッチファイターたちと激闘を展開してきた。葛西とはその第4戦で対戦しており、プロミネンス旗揚げ戦ではタッグを組んでの出陣となった。
試合が始まると、気合十分で突貫していくすずを葛西がアシストして快調に攻め込んでいくものの、ジャックの空き缶ボード攻撃ですずが序盤から流血する事態に。 その後はあかねの野球凶器殺法やコンクリートブロック攻撃を被弾するなど大ピンチに陥るすずだったが、葛西がノコギリを用いた攻撃であかねを大流血させると、すずも発奮して鈴入りの蛍光灯の大束であかねの頭をフルスイング。さらに葛西があかねの頭に竹串の花を咲かせると、すずが雪崩式ドルフィンバスター(※変形ハーフネルソンバスター)で叩きつけ、蛍光灯の束の上にランヒェイで突き刺す猛攻。最後はこだわりのジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけ、あかねから3カウントを奪った。 マイクを取った葛西は、「テメーとはよ、去年ラジアントホールで俺っちとシングルやって、あの時のお前はよ、人生迷いながらデスマッチしてたな。でも今日、隣で組んでみて、胸張って堂々とデスマッチやってるじゃねーか。胸張って堂々と血流してるじゃねーか。俺たちは無駄に血流してんじゃねー。この世の中、無駄な血が沢山流れてるけど、そういう無駄な血が一滴も流れないように俺らがデスマッチのリングでたくさんの血を流せばいいんだよ。それが俺達の世界だ。だから、すず、これからもそうやって、デスマッチやって、これからも胸張って血流せよ!」とすずの成長を高く評価。 これに感涙したすずは「葛西さん、今日の、鈴季すず、しっかり、脳に焼き付けてくれましたか!?あなたに、ライバルだと、思ってもらえるように、これからも胸を張ってデスマッチやります!」と想いを叫ぶ。 しかし、これを受けた葛西はニヤリと笑い「すず、“思ってもらえるように”じゃねー。もう既になってるよ」とすずをデスマッチのライバルとして認めた。 勢いに乗ったすずは、世羅をリング上に呼び出してデスマッチでの一騎打ちを要求。世羅も快くこれに応じ、5月29日のプロミネンス旗揚げ第2戦での対戦が決定した。 バックステージに戻ったすずは感極まって涙しながら「デスマッチをやりたくてプロレスラーになったけど、今は多くなってきたとはいえ、やっぱり女子でデスマッチをする人は元々そんなに多くなかったし、むしろ反対派の人が多かったから、自分が初めて『デスマッチをやりたい』と口にしたときに、『何を言ってんだお前』と。『そんなちっちゃくて線の細い女子プロレスラーにデスマッチなんて出来るわけ無いだろ』と言われてきたんですけど、そんな声に負けずに、くじけずにやってきてよかったなと、今日改めて思いました。プロミネンス全員ハードコア・デスマッチ志望でユニットを組んで、多分全員そういう声は経験してきてると思うけど、そういう声を跳ね返した結果が今日の超満員ですよ!だから、本当にお客さんにも感謝だし、これからもっともっとプロミネンスのデスマッチを見たいという人を増やしたいし、本当に自分の信じた道を歩んできてよかったなと思います」と思いの丈を語り、最後はデスマッチでの勝利を笑顔で噛み締めた。
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