長野県麻績村に「わくわくの村」
長野県東筑摩郡麻績村内の有志が、村の豊かな自然や土地の資源を生かした活動を楽しむ任意団体「わくわくの村」をつくり、多彩な企画を展開している。月に数回、さまざまな人が集い、散策や自然の中で集めたものでの昼食作りなどを楽しむ。自然や地域の人の豊かさを感じ、「楽しくわくわく生活する」提案をしていく。 移住者や子育て世代が中心になって3月末につくり、5月に活動を本格化した。誰もが自由に集いフラットな関係性でつながることで、居場所づくりや安心して暮らせる村づくりに結びつける狙いもある。 現在は村第2公民館を拠点に、平日に2回、土・日曜日に1回の行事を計画。今月下旬には村内外の親子が、朴葉(ほおば)ずしやかしわ餅、村で採った桑の実のジャム作りを満喫し、できたてをみんなで味わった。長女の礼葉ちゃん(1)と参加した宮嵜ゆりさん(36)=筑北村坂北=は「桑の実採りを初めて体験した。普段なかなか経験できないことができて、すごく楽しい」と喜んだ。 5月末には、聖高原でごみ拾いとスタンプラリーを兼ねた企画を開いた。共通した価値である時間を使うが、お金は使わず豊かに暮らす「時間銀行」の考えに沿った活動で、長女の桜ちゃん(4)と初めて聖高原を訪れた西牧琴美さん(44)=安曇野市=は「緑や豊かな景色を感じられて気持ちいい」と話した。 代表の和栗由利子さん(46)は「村の豊かさを再確認し、いろんな人がつながり、楽しく過ごせる場にしていきたい」と願う。活動予定はわくわくの村のインスタグラム「wakuwaku.omi」で案内している。7月は、わら納豆作りや映画上映会を計画している。