【アメフト】関学大・大村監督「逆境に強いチームだった」オービック・大橋HC「助けてもらった」 かって共に戦った指揮官が相まみえるライスボウル記者発表
アメリカンフットボールの日本一をかけて来年1月3日に東京ドームで行われる第73回日本選手権・ライスボウルの記者発表会が、12月16日、オンラインで開かれた。13日の東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」で、日本大学フェニックスを破って3年連続31回目の学生王者となった関西学院大学ファイターズから大村和輝監督とRB鶴留輝斗主将が、15日の日本社会人選手権「ジャパンXボウル」で富士通フロンティアーズを降して、7年ぶり9回目の社会人王者となったオービックシーガルズからは大橋誠ヘッドコーチ(HC)とRBの地村知樹主将が出席し、それぞれ日本一へ向けて決意を語った。 写真=甲子園ボウルの試合後、笑顔で握手をする関学大QB奥野と日大QB林
関学大の大村監督は、「昨日の試合(ジャパンXボウル)を見させていただいた。かなり、ちょっと、雲泥の差があるので、想像がつかない。今できることをやって、一生懸命頑張りたい」と、抱負を語った。今季から、鳥内秀晃前監督の後を継いで、総指揮官の立場としてはライスボウル初出場だが、長年、前監督をアシストしてゲームに携わっていたこともあり、「それはよく聞かれるのですが、正直なところ、個人的にどうこうという(思いは)あまりない。とにかくちゃんとしたゲームをどうやってやろうかと、そのことだけを考えている」と語った。
オービックの大橋HCは「このような特別な環境下の中、本大会を実現していただいた関係者の皆様に感謝を申し上げます。我々は、昨晩試合が終わったばかりで。関西学院さんをみる時間がまったくなかった。これから、フィルムをみて一生懸命準備をしたい。全体の印象としては、例年と変わらず、非常に緻密なフットボールをするなと思っております。そこに我々がどうしっかり対応していくか。集大成としてふさわしいゲームができるように頑張りたい」と話した。
2004年から2008年まで、オービックシーガルズでオフェンスコーディネーターなどを務め、大橋HCの右腕的な存在だった大村監督。「どんな状況になっても最後まで自分たちのフットボールをやりぬくということを、当時から大橋さんはおっしゃっていた。そういう事が根付いているチームだなと思っていました。とにかく、逆境に強いというか、逆境を楽しめるというチーム作りをしていた」と話した。 大橋HCは「大村監督がチームに在籍中は、本当に助けてもらい、勝たせてもらいました。感謝しかないです。彼と一緒にやっていて凄いなと思っていたのは、相手の嫌がることをものすごくよく知っています。一緒に戦っていて、相手チームに行ったら嫌だなと、思わせるコーチでした。今回も「やりにくいな」と思っています」と話した。