写真：Motor-Fan

フラッグシップモデルとしてあらゆるポイントにスバルらしさを見せる「レガシィ アウトバック」。SUVとしては希少な後席のリクライニング可動、床面積の広い荷室、視認性の高いポジションなどのハード面ももちろん、本格的な悪路走破性能を持ち、23年の一部改良で新世代のアイサイトが装備され、ソフト面も充実している。フラッグシップとして納得のクルマと言える。 REPORT:岡本幸一郎（本文）/工藤貴宏（写真解説）　PHOTO:神村 聖　悪路走破性に優れた本格仕様 次世代アイサイトで安心感◎ 【写真】スバル レガシィ アウトバックの詳細を見る スバルの国内向けモデルのフラッグシップとなるアウトバックは、スバルらしいタフな走破性や高い安全性はもちろん、フラッグシップらしい広くて上質な室内空間が魅力だ。 エクステリア 昨年秋には、ステレオカメラに広角単眼カメラを加えた新世代アイサイトの搭載や、シャークフィンアンテナにカメラを内蔵したスマートリアビューミラーの採用など、より安全性能を高める改良が実施された。 インストルメントパネル さらに、上級の「LimitedEX」の本革シート装着車にシートベンチレーションおよびクッション長調整機構が新たに追加されたほか、ブラックを印象的に各部に配した特別仕様車が設定された。ワゴン派生型のクロスオーバーながら、悪路走破性を高めるため最低地上高を213mmも確保したことで、アイポイントがほどよく高めで死角の小さい良好な視界を実現している。独特の雰囲気を見せる外観もアウトバックならではのものだ。 居住性 1.7tを超える車両重量に対し、エンジンは1.8lターボという組み合わせとなるが、低回転から大きなトルクを発生する特性により走りに大きな不満はない。おおらかな走り味でリラックスして乗れるので、長距離のドライブも疲れ知らずだ。 うれしい装備 月間販売台数　　　　　500台 （23年9月～24年2月平均値） 現行型発表　　　　　　21年10月（ 一部改良 23年9月） WLTCモード燃費　　　　13.0 km/l ラゲッジルーム いざというときにはタイヤの空転を抑える「X-MODE」や一定速度で走行できる「グリップコントロール」といった快適にオフロードを走るためのデバイスが頼りになる。堂々たるサイズに高いクオリティと安全性を誇る、いかにもスバルのフラッグシップらしい1台である。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.158「2024-2025国産＆輸入SUVのすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/158/