<G20大阪サミット>咲洲は厳戒態勢でピリピリ 会場には高いフェンス
<G20大阪サミット>大阪咲洲は厳戒態勢でピリピリ 会場は高いフェンスで覆われる
大阪市住之江区のインテックス大阪で28、29両日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)。会場がある人工島の咲洲は、大阪府警をはじめ全国の各都道府県から派遣された警官隊が検問やパトロールを行うなどピリピリした雰囲気に包まれている。 【映像】<G20大阪サミット>会場周辺は多くの警官が警備 住民「これだけですごく緊張」
府警「厳重な検問による相当なご負担をおかけする」
26日午前、筆者は取材の手続きの関係でニュートラムのトレードセンター前駅から大阪府庁咲洲庁舎へ向かうと、庁舎入り口付近で「サミット開催のため、警戒を強化しています。社員証などの提示をお願いします」と多くの警察官が並び、身分証明書の提示を求めるなど、かなりの厳戒態勢ぶりがうかがえた。 インテックス大阪のすぐ近くには、大きな集合住宅もあり、住民の数はゆうに2万人を超える。5月末から6月初めに行われた住民説明会では、大阪府警の警備担当者が多くの住民を前にこう説明した。
「厳重な検問による相当なご負担をおかけすることが想定されます。厳戒な警戒が実施されるエリアにお住まい、またはお勤めの方は、運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードやパスポートなどの『公的証明書』や『社員証』をお持ちいただくと、検問の時間短縮化が図られます」 しかし、時間短縮が図られても、無条件で通過できるわけではなく、厳しい検問には変わりはない。また、公的証明書がない人に対しては、身分証代わりに「住民・事業者確認カード」が在住者または在勤者に交付された。
インテックス大阪は高いフェンスに覆われる
同じく26日午前にインテックス大阪前に行くと、高さ3メートルほどの柵が設置され、こちらもあちらこちらに警察官の姿があった。 咲洲庁舎周辺の歩道を10分ほど歩いただけで、宮城、栃木、新潟、山口などの県警パトカーや警視庁の警官の姿も多くみられるなど、通常では絶対にありえない光景が目の前にあった。
会場近くのATCは27日から30日休館
同庁舎そばにあるアジア太平洋トレードセンター(ATC)も27日から30日の4日間は休館になる旨のはり紙をあちらこちらで見かけた。 ATC内の飲食店で働く30代男性は「さすがに周囲に警察車両がたくさん止められていて、ちょっと歩けば、おまわりさんがいっぱい。なにもしてないけど、なにか怖い感じがしますね。店が休みになるのも仕方がない」と苦笑していた。