壬生狼一輝が松本日向との激闘制し吉岡ビギンへの挑戦アピール【Krush.121】
「Krush.121」(1月23日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで行われたバンタム級の一戦で松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と壬生狼一輝(力道場静岡)が対戦し、壬生狼が2-0の判定勝ちを収め、無敗対決を制し、同級王者・吉岡ビギンへの挑戦をアピールした。 壬生狼は昨年8月に復活した「Krush-EX 2020 vol.1」でK-1ジャパングループの大会に初参戦。大会4日前に急きょ参戦が決まったものの、メインで勝利を収めると、11月のK-1福岡大会へ出場のチャンスをつかむ。ここで元Krushバンタム級王者・晃貴と対戦し、激闘の末、2-1の判定勝ちを収める番狂わせを起こし、一気にバンタム級戦線の台風の目となった。
「吉岡ビギン! 次はお前じゃ! 待っとけ!」
対する松本は「格闘代理戦争4thシーズン」出身で、2019年9月の「KHAOS.9」でのプロデビュー戦から同じ格闘代理戦争出身の橋本実生に2連勝。昨年3月にはK-1甲子園王者で、プロでも3連勝中だった多久田和馬にKO勝ちを収め、こちらも一気にバンタム級の次代を担う存在に。しかし昨年の7月大会を前に脳内出血を患いドクターストップがかかり欠場。今回はそこからの復帰戦となった。 試合は1Rからハイスピードの打撃戦を展開。松本のローに壬生狼が右ストレートを合わせ、ダウンを奪ったかに見えたが、これはスリップと判定。 2Rも互いに蹴りからパンチのコンビネーションを見せ、単発では終わらせず、激しい打ち合いとなる。3Rは序盤は松本がパンチを当てていくも、終盤になって壬生狼のパンチが松本をとらえていく。 ジャッジの難しい展開となった試合は1人が30-30、1人が30-29、もう1人は30-27とばらつく判定となったが、2人が壬生狼を支持し2-0で壬生狼が勝利を収めた。 壬生狼は試合後の会見で「松本選手が強かったこともあって、会見から盛り上げて、試合も盛り上がったと思うので、次はタイトルマッチかなと思います。吉岡選手以外に相手がいないと思うので、次はタイトルマッチかなと思います」と吉岡への挑戦をアピール。「勝つ自信はある」とし、最後に前日会見同様、大仁田厚になり切って「おい、吉岡ビギン! 次はお前じゃ! 待っとけ!」とダメ押しした。