第２日、キャディーと談笑する平田憲聖（右）

◇２７日　男子ゴルフ　バンテリン東海クラシック第２日（愛知県みよし市、三好ＣＣ西Ｃ） 　２週連続優勝を目指す平田憲聖（２３）＝エレコム＝が６８で回り、通算８アンダーとして首位と２打差の４位で決勝ラウンドに進んだ。今大会は史上初の月間４勝や史上最年少での年間５勝達成など多くの記録が懸かる。首位と２打差の３位から出た細野勇策（２１）＝三共グループ＝が２日連続の６６をマークし、通算１０アンダーで単独首位。アマチュアでレギュラーツアー初出場の松山茉生（１６）＝福井工大福井高１年＝は通算イーブンパーの５８位で予選を通過した。 　前週まで直近の４試合で３勝と好調の平田が、今週も優勝を狙える位置につけた。４バーディー、１ボギーの６８でスコアを伸ばし「（調子が）悪いながらも伸ばせた。上位とは離されていないので上出来だと思う」とうなずいた。 　１０番からスタート。ショットが不安定で、この日の難関度が最も高かった１６番パー３ではグリーン右の斜面に打ち込んだ。２日間のフェアウエーキープ率は３２・１４３％で９２位タイ。それでも、ラフからの第２打やパッティングでスコアをまとめ、パーキープ率は５位の９４・４４４％とボギーを回避している。 　「もっとティーショットが真っすぐいけばチャンスをつくれるが、それができていない。ただ、苦しい流れになっている中でもスコアをつくれていることには自分の成長を感じている」 　今季は７月以降に４勝を挙げ、獲得賞金が早くも１億円を突破した。今大会は多くの記録が懸かり、最終日が９月の大会は５試合目で月間４勝となれば史上初。年間５勝となれば男子ツアーでは９年ぶりで、１９７３年に２６歳で５勝目を挙げた尾崎将司を上回る最年少となる。年間２度の２週連続優勝となれば史上３人目（４度目）だ。 　２打差を追う決勝ラウンドへ向け「ダメな所へ行かないように、まずはパーを拾える所から逆算してティーショットを打っていけたら」と青写真を描く。記録達成へのカギは、ティーショットをいかに安定させるかだ。