クリスマス商戦、小売企業のかき入れ時到来 「楽天グループ」「ヤマダホールディングス」「LINEヤフー」
【今日から始める10万円株】 街角やECサイトなどで「ブラックフライデー」という単語が目立つ季節になってきた。もともとブラックフライデーは、米国の感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日を指す言葉で、この日から小売店などで大規模なセールが開催される。 今年は11月29日がブラックフライデーとなるが、ここからクリスマスに向けては、小売り関連のかき入れ時だ。今週の10万円株は、クリスマス商戦が期待できる銘柄をピックアップした。 プライム市場の「楽天グループ」(4755)はネット通販の大手。モバイル事業では赤字垂れ流し状態にあるが、2024年12月期は電子商取引(EC)や金融事業の利益により、赤字幅が大幅に縮小する計画だ。 ECサイトの楽天市場では、ポイントが増額されるキャンペーンを実施中。12月は、より開催規模の大きな「楽天スーパーセール」を実施予定でクリスマス商戦に期待がかかる。株価(25日)は883・3円と、8万円台で投資できる。 プライム市場の「ヤマダホールディングス」(9831)は、傘下に家電量販店首位のヤマダデンキや、家具量販店の大塚家具を有する。足元の業績も好調で、25年3月期は増収増益で着地予定だ。 すでに11月16日より、関連店舗やオンラインショップで「ブラックフライデーセール」を開催中。 株価(25日)は461・8円と、4万円台で投資可能。PER(株価収益率)は11倍台、PBR(株価純資産倍率)は0・51倍と、株価指標でみても割安感がある。 プライム市場の「LINEヤフー」(4689)は、インターネット企業の大手。昨年、ヤフーとLINEが再編されたことで社名変更した。業績も好調で25年3月期は、増収増益を計画している。また、連結子会社のdelyが12月19日に株式市場に上場予定で、これも株価を刺激する材料となりそうだ。ヤフーショッピングのブラックフライデーでは、11月28~30日に開催予定だ。 株価(25日)は414・9円と、4万円台で買える。PBRも1・01倍と割安。チャート的にも底打ちのサインが点滅している。
(三枝裕介)