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多彩な経験、生徒に伝授 名護中 地域住民が成長後押し 10周年 150人超登壇

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琉球新報

 【名護】人権擁護員、区長、牧師、警察官―。地域のさまざまな人が集まり、名護市の名護中学校の生徒らに生き方や地域について熱く語る「てんたばる語れー会」が、9月で10周年を迎えた。これまで133回、計150人以上が登壇し、子どもたちの成長を後押ししてきた。   会発足のきっかけは、職員朝会で教諭が不在の時に教室を抜け出す一部の生徒を「とどめるためだった」とコーディネーターの仲宗根宗和さんは振り返る。  地域住民らが学校運営に参加する「学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)」は2004年から全国的に導入された。語れー会などの取り組みは当時珍しく、閉鎖的な風潮が残る学校では一部の教諭からは「なぜやる必要があるのか」と疑問視する声も多かった。  月に2回、各クラスに地域住民らを招き、20分程度話してもらう。8日に開かれた会もさまざまな人が集まった。人権擁護員は、自身が体験したいじめ被害の苦しさを話し「いじめに手を貸さない、させない」と訴えた。市内の教会の牧師は「私は勉強が嫌いだった。勉強以外に何か一つ頑張れることを見つけることが大事」といい、趣味のギターを披露した。仲宗根さんは2年生に「人生設計の重要性」について熱く語った。  地道な活動を続け、仲宗根さんは「地域に会のことを認識してもらい、けじめをつけられる生徒が増えていった」と浸透を肌で感じている。教諭からは学級テーマに沿った職種の「発注」がくることもある。オファーを断る地域住民はほとんどいない。  具志堅廉十さん(2年)は「いろんな人と関われ、うれしい。仲宗根さんの話を聞いて、どうしたら夢をかなえられるのか分かった気がする」と語った。  根路銘国斗校長は「コロナで子どもたちの心が安定しない時期。人生を広げてくれる、大事な機会になる」と会の重要性を語った。(喜屋武研伍)

琉球新報社

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