歴女・乃木坂46山崎怜奈 坂本龍馬の魅力を語る「めぐり合わせを引き寄せる力をすごく持っていたと思う」
禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR“「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。 TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」8月3日(月)のお客様は、乃木坂46の山崎怜奈さんと作家の井沢元彦さん。歴史が大好きな山崎さんと井沢さんによる、深夜の熱い「歴史」トークが止まらない?
◆人をつなぐのは坂本龍馬の才能であり、業績(井沢)
井沢:最近は、あまりに坂本龍馬が持ち上げられすぎるので、ケチをつける人がいるんだよね。「あんなヤツ、大したことやっていないよ」と。「薩長同盟とか大政奉還も、間を取り持っただけだ」って言うんだけど。やっぱり歴史を考える人が忘れちゃいけないことは、昔と今は違うということなんだよ。どういうことかって言うと、当時はメールもファックスも電話もLINEも何もないわけ。 山崎:交通手段もないですよね。 井沢:交通手段も、飛脚なんていうのはものすごく高いもので特別便だから、普通は使えないんだよ。そうすると、例えば龍馬が京都へ行って、鹿児島にいる西郷に会って話をつけようと思って、何十日もかけててくてく行ってみたら、西郷は京都に行っちゃいました……とか。当時のそういう悪条件の下で人と人をつないで。 例えば現代に置き換えて考えると、人の集まっているところに行っても「10分前まで○○さんがいたのに帰っちゃいましたよ」って人もいれば、何年かぶりに店でばったり会うなんて人もいるじゃない。龍馬は後者だったと思う。 山崎:めぐり合わせを引き寄せる力をすごく持っていたと思いますね。 井沢:彼の人生の後半は蒸気船が使えたんだけど、前半はとにかく歩き回って、うまく人の間をつないだわけだから、これは相当な才能であり、業績だと思うんです。